2008年5月12日 (月)

バベル

今日は、昨日残した北川本家の「富翁 大吟醸純米 吟の司」を飲んだ。
もちろんグラスは福光屋の「KAGURAグラス」を使ったのだが、残念ながら、一日置いてしまったために、味自体はまろやかさとコクが増したものの、香りは若干飛んでしまっていた・・・
そこで、日本酒ではないが、「特選 塔牌 紹興酒 花彫(陳8年)」を飲んでみたところ、チョコレートのような甘い香りが立ち上り、以前の飲んだ時よりもずっと美味しく飲むことができた。やはりこのグラス使えるかも!

 
「バベル」(06年、米国)を見た。
日本人女優の菊池凛子がアカデミー賞にノミネートされ、話題となった作品だ。

非常に難しい作品だった。一人の日本人がモロッコに残してきた1丁の銃によって、モロッコ、メキシコという2つの国で連鎖反応的に悲劇が発生する。
誰にも悪意はないのに、ほんのちょっとした出来事によって、いくつもの生命が危機にさらされ、何人もの人々が不幸に陥れられる。
この映画のコンセプトは「再生への希望の物語」ということだが、私には完全にそして単純に銃社会の問題や悲惨さを描いた映画に映った。

この映画で、最終的に死んでしまうのは、最も罪のなさそうな一人の少年だけとしているところに、監督の優しさと中途半端さが窺える。銃社会の悲惨さを描くのであれば、奇跡的な救出の連鎖を見せるのではなく、最後までリアリティを追及して欲しかった。もっとも、そんな映画誰も見ないのかもしれないが・・・

日本における菊池凛子の生活シーンは、メキシコとモロッコで繰り広げられる非日常的なシーンに比べると、聾唖者という面での悲しみはあるものの、あまりにも普通で、幸せボケした日本を見事に表しており、なんのためにこんなに頻繁に織り込まれているのだろうかと思った。しかし、そんな思いも、役所広司の最後の一言で、霧が晴れるように1本に繋がる。
モロッコ、メキシコで悲惨なできごとの原因となった銃は、そのずっと以前に日本において、一つの家庭を破壊し、一人の少女の人格に大きな影響を及ぼしていたのだ・・・

たった1丁の銃ですら、世界中でこれだけの大きな悲劇を巻き起こす、、、それでは、世界中の全ての銃や戦争兵器を合わせれば一体どれだけの悲劇が生み出されるというのか。。。そんなことをこの映画は力強く訴えている。

多くの兵器によって、地球を何回でも滅ぼすことができるほどの力を手に入れた人類は、まさにバベルの塔に近づきすぎて神の怒りをかった人々の姿に重なって見える。。。
生々しいまでにリアルな映像と、テーマと一体となったストーリー、しょっちゅう場面が入れ替わるために、一瞬たりとも目を離せない面白い映画であったと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月11日 (日)

スマステーション

80 今日は、京都伏見の酒 北川本家の「富翁 大吟醸純米 吟の司」を飲んだ。
私は吟醸香は嫌いではないのだが、大吟醸酒は華やか過ぎるのと、酒の味が何となく分かりにくい気がして、飲むことは少ない。
ただ、今日は大吟醸酒にする必要があった。以前書いた福光屋の「KAGURAグラス」を購入したからだ。。。
普通のグラスよりも香りが広がるように作られたこのグラスが、最大に威力を発揮するのは大吟醸酒だとお店の人にも言われたので、今日は朝から大吟醸酒と決めていた。
結果、、、あまり良くは分からなかった。確かに普段よりも華やかな香りを感じることはできた。ただ、私が普段大吟醸を飲んでいないので、そう感じだのかもしれないのだ。。。
お酒自体は、思っていたよりもずっとしっかりしていて、飲みやすい中にも、米の味を感じられるコクと力強さを持っていた。
今日少し残ってしまったので、明日、もう一度挑戦してみたい。

テレビ朝日のスマステーションで、「80年代ニューミュージックベスト20」という特集をやっていた。
1位がBOΦWY、2位がオフコース、3位がレベッカという結果は、納得できると言えばできる一方で、Bzやチャゲ&飛鳥、サザンオールスターズが入っていないのは何故?という感じもある。それはともかく、今回出てきた歌手や曲は、全て知っているものばかりだし、懐かしく、心を揺さぶられるものばかりだった。

私は、兄の影響で中学生時代から佐野元春が大好きで、デビューアルバムの「Back To The Street」や「Heart Beat」、「Someday」などを兄と一緒によく聞いていたし、生まれて始めて買ったアルバムは初期の名曲を集めた「ノー・ダメージ (14のありふれたチャイム達)」だ。
その頃はニューミュージックやフォーク系の歌手はテレビに出ないという風潮にあり、佐野元春も80年代はテレビでの露出は少なく、歌は良く聴くものの、その姿を見ることはほとんど無かった。。。ところが、昨年か一昨年、深夜のバラエティ番組に佐野元春がレギュラーで出演しているのを発見した!時代も変わったなあと感じるとともに、時代や人の考えの移ろい易さも感じたものだ。。。

その佐野元春もベスト20に入っていた。なかなかセンスがいいじゃないか・・・
その他、米米クラブの「浪漫飛行」や尾崎豊の「卒業」、プリンセスプリンセスの「M」など、今聞いても胸が熱くなるような懐かしい曲がかかり、普段は見ない番組なのだが、いつの間にか引き込まれてしまっていた。

過去の名曲を流すような番組はカウントダウンTV特集等でも結構やっているが、ニューミュージック系の歌ばかりをこれだけしっかりと特集することは珍しい。
それでもまだまだ物足りない。できれば、1曲1曲をもっと長く流して欲しい。きょうかかった歌は、今でも十分通用するし、最近流行っている歌に比べると、ずっと日本的な音楽性に溢れ、魂のこもった歌詞となっているように感じる。
中年のノスタルジーかもしれないが・・・

ちなみに、このブログの副題である「-あぁ世界は美しい-」は、佐野元春の1989年のアルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」に収録されている「雪-あぁ世界は美しい」から頂いている・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月10日 (土)

NHKマイルカップ

明日はGⅠ「NHKマイルカップ」だ。
今日のプリンシパルSは、10番人気のベンチャーナインと最低人気のアグネススターチで決まり、馬連11万円台の大荒れ!私の本命、対抗含め、人気馬は皆飛んだ。。。
京都新聞杯、新潟大賞典も4000円台の中荒れだったことを考えれば、やはり今日の3レースは難しかったということだろう。雨も結構降っており、予想を一層難しくしている。
東京は今も雨が降り続いており、マイルカップも良馬場は望めそうに無い。

前日時点で、3歳チャンピオンのゴスホークケンが5倍の1番人気で、その後に5.7倍のサトノプロフレス、5.9倍のディープスカイと続いており、明日も荒れたレースになる可能性は高い。

そんな中、これだけ人気になるとはちょっと意外だが、私の本命は2番人気のサトノプログレスだ。
父タイキシャトルは東京芝は3戦全勝で、安田記念では不良馬場にも関わらずその強さを見せ付けた。その産駒のこの馬も1600mでは3勝を上げ、東京との相性も悪くなさそうだ。鞍上の横山騎手はこのレース5連対ということもあり、人気でも外せない1頭だ。

対抗は天皇賞を勝った岩田騎手を鞍上に迎えたサダムイダテン。
重馬場のラジオNIKKEI杯で2着に来ているように、重も気にせず、長距離でも走れるのはこのレースではメリットの一つとなる。また追切りの時計も素晴らしく、人気が落ちているここはねらい目だ。

もう一頭、重という前提でスプリングソングを上げたい。
父サクラバクシンオーの産駒の重馬場での強さは尋常ではないものがある。東京1600は距離的にちょっと長いかとも思うが、3連勝の勢いを買って、軸の1頭に。

人気のゴスホークケンは、前走で負け過ぎの感があるのと、ストームキャット系の父から、そろそろ成長も止まりつつあるのではと考え、ここは無印に。同じストームキャット系であれば、ここ2走重賞でしぶとく2着に来ているエーシンフォワードに。
さらに、このレース3勝とやはり外せない鞍上武豊騎手のファリダット。おそらく明日はもっと人気が上がるだろうが、父キングマンボ、母ビリーヴという超良血だけに圧勝されても不思議は無い。

馬連 : 1-3、8、15、16  8-3、15、16

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月 9日 (金)

プリンシパルS

79 今日は、「DOMAINE La Galine 2005」を飲んだ。
シラー、グルナッシュなどを混ぜ合わせたワインというだけあって、非常に複雑な味わいだ。最初の一口を飲んだ時には、薬臭く、味はバラバラで「失敗した!」と思った。
しかし、2時間近くかけて、徐々に飲んでいくに従って、香りも味わいも、バランスよくまとまり始めて、パズルのピース一つ一つが正しい位置にはまっていくように、完成度が高まり始めた。
最終的には、若干酸味と苦味が強いものの、とても満足感のある仕上がりとなり、結局、今日も1本空けてしまった。。。
ただ、メイン品種であるはずの「シラー」「グルナッシュ」の味わいは、あまり感じなかった。
 

明日、東京では重賞ではないものの、ダービーのトライアルであるプリンシパルSが行われる。京都ではGⅡ京都新聞杯、新潟ではGⅢ新潟大賞典が行われるので、どれを選択するか、非常に迷うところである。

はっきり言って全てのレースが混戦で、おそらく3レース中2レースは馬連でも万馬券の飛び出す結果となりそうだ。
そんな中、わたしは東京のプリンシパルSを勝負レースとして選びたい。
東スポの予想では、フジキセキ産駒のテラノファントムとヤマニンメルベイユの半弟ヤマニンキングリーが人気のようだが、私の本命はブライアンズタイム×帝王賞馬ネームヴァリューの産駒ピサノエミレーツだ。ダート馬の香りも漂うが、ここまで芝で4戦4連対、鞍上安藤騎手からも十分一発はありそうだ。

対抗はサイレントフォース。
父シンボリクリスエスは、先週青葉賞で4頭出しを果たしたものの、モンテクリスエスの3着が最高順位だった。しかし、今年、ウォーエンブレムとともに私が注目する種牡馬であり、特に2000~2400ではこの種牡馬が大活躍するのではないかと期待しているので、人気はないが青田買い。母サイレントハピネスは2000mの重賞を2勝している馬でもあり、父サンデーサイレンスからも期待できる。

この2頭から、人気の2頭、テラノファントムとヤマニンキングリー、これにオペラハウス×マグニチュードという成長力満点のダイワライトニング、血統的には地味ながら成績は安定しており、時計も優秀なベルクハイルまで。

馬連 : 11-1、2、7、10、18  10-1、2、7、18

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 8日 (木)

壊れた少女を拾ったので

今日も昨日に引き続き禁酒日だ。
昨日、今日と好天の暖かい一日だったので、本当はビールでも飲みたいところだったが、健康のためぐっと我慢した。
今週もあと2日で終わりだ。明日も禁酒し、週末に解禁といきたいところだ。
 

遠藤徹「壊れた少女を拾ったので」(角川ホラー文庫、平成19年11月)を読んだ。
名古屋からの帰りに暇つぶしにと思って購入したのだが、「なんだこれは・・・」という感想だ。
「姉飼」という小説で日本ホラー小説大賞を受賞したこの作者の作風は、映画で言えばホラーというよりもスプラッター系という感じの、怖いというよりも気持ち悪い系のホラーだ。

今回の作品は、5作の短編による小説集なのだが、そのいずれも日常からかけ離れた世界を描いている。。。ある作品では、戦争の始まった日本で人の頭部をくり貫いた「弁頭箱」にご飯とオカズを入れた弁当をお昼に売りに来る美人姉妹を描いている。物語の始まりは普通の小説風だったので、この「弁頭」が登場した際にも、最初は何のことか分からなかったが、その姉妹に翻弄され、最後は同じように弁頭箱にされてしまう主人公にように、なんだか分からないまま、小説の世界に引き込まれてしまった。。。

これだけでも、メチャクチャな作品だと分かると思うが、ただ、この作品はまだましな方だ。
人食を描いた「赤ヒ月」や人間の再生を描いた表題作「壊れた少女を拾ったので」は、もはや何の目的で、何を描こうとしているのか全く理解できない奇妙で不気味な世界が広がっている。

人類の終末を描いた「桃色遊戯」は、何となくこれまでも読んだことがあるような、ライト感覚なホラーであり、先に上げた3作品に比べると、それほど気持ち悪くもなく、何となく社会的な主張のようなものも感じられ、作者の幅広さが窺われる。

私が一番好感をもてたのは「カデンツァ」という、人間と機械との恋愛を描いた作品だ。
機械と言っても、今はやりの「ロボット」や「アンドロイド」ではなく、相手は「炊飯釜」や「ホットプレート」、「冷蔵庫」だ・・・
この無機質の物体が、この作品の中では本当に心を持った一人の男として、一人の女として描かれている。そして待つだけの彼らとは、人間同士よりも深い愛で結ばれることになる。。。現実離れしているのだが、「○○フェチ」とかいう人々がその世界を極めると、こんな感じなのかとも思ったりして・・・段々自分の感覚もおかしくなってくるようだ。

正直言って、ホラーの中でもあまり好きなジャンルではないが、読み始めると止まらなくなってしまうのは、それだけ作者の文章力があるからだろうか。
次は是非ホラー大賞の受賞作「姉飼」を読んでみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 7日 (水)

東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン

今日は禁酒日だ。
このゴールデンウィーク中、妻と外出した5月1日から昨日まで延々と食べ続け、飲み続けた結果、体重がピークに近づきつつある。長い休みになると、毎回同じことを言っているような気がして、我ながら成長がないなと思う・・・
今日のテレ朝のクイズ番組で、「世界中の5人に一人は一日100円未満で生活している」とか、「2分半に一人、戦争で子供が亡くなっている」という問題が出ていた。
普通に食事が出来ていることすら、本来なら幸せなことのはずであり、感謝しなければいけないはずなのに、毎日の生活を送るうちに、それが普通と思えてきて、さらなる幸せを求めてしまう。人間とはどこまで欲深い生き物なのだろうか。。。

 

「東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン」(07年、日本)を見た。
以前、「東京タワー」違いで、黒木瞳とV6岡田の方を見てしまい、その内容に辟易したので、ちょっと時間を置いてこちらの方を見たのだが、もっと早く見れば良かった!
樹木希林のオカンも、主人公のオダギリジョーも、オトンの小林薫も、三人とも非常に抑えた演技ながら、その感情の高ぶりや微妙な気持ちの揺れを絶妙に表現していた。

物語自体は、主人公がオカンに散々迷惑を掛けまくった学生時代から、東京で徐々に成功し、オカンと一緒に幸せに暮らせるまでの過去からの流れと、オカンがガンに罹り、死んでいくまでの現在を対比しながら、母と息子、そして時々現れるオトンの人生を淡々と描いている。
どこかで凄く感動するエピソードがあるわけではないのだが、一つ一つのシーンに、母と子(そして時々オトン)の優しさや労わりが溢れており、泣きそうになる場面が何度もあった。

やはりこの映画の鍵となるのはオカンの人柄とその人生だろう。
夫と別居状態のまま、明るく優しく一人息子を育て。思春期の息子が初めて親と離れた生活に旅立つ際には、息子を励ます手紙となけなしのお金を渡す。。。
年老いてから初めて東京に出てきて暮らし始めても、息子の友人と心から打ち解けて、誰からもオカンと呼ばれ慕われる。でも、オカン自体は別に無理をしているわけでもなく、自然体の姿が人を惹きつけるのだ。。。

この役を完璧に演じている樹木希林に喝采を送りたい。
彼女以外にはこの役を演じることは出来なかっただろうと思う。
ガンによる苦しみと抗ガン剤による苦しみも、見ていられないほどであった。
ただ、彼女には本気で母親を愛する素晴らしい息子がいた。だからこそ、最後には苦しいながらも、幸せな終末を迎えることが出来たのであろう。

後期高齢者医療制度で、終末期医療を放棄させるようなアンケートを取らせることを考えた人々に是非見て欲しい映画だ。オカンとボクは、厳しい闘いの末、苦渋の選択として、抗ガン剤治療を止める決断をする。単なる紙切れ一枚で決められるような世界ではないはずだ。

最後のシーンで、とうとう最後まで一緒に来れなかった東京タワーの展望台に、主人公がオカンの位牌を持って上っていく。今でもそこにいるかのように、自然に話かける主人公の暖かさを感じるとともに、一緒に東京の眺望を見れない寂しさを感じた。
親孝行は親が生きているうちにしておかないといけないことを実感した。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 6日 (火)

クロスファイア(原作)

ここしばらく日本酒を飲む機会が多かったので、昨日はサッポロ「Yellow Tail  SHIRAZ」がどうしても飲みたくなって、帰省の帰りに買ってきた。
三重県から5時間近くかけて帰ってきたので、家族一同疲れ果てており、夕食はスペイン料理のデリで買ってきたタパスとRF1の惣菜と妻の作ったパスタだったのだが、あっという間に1本空けてしまった。Yellow Tailは相変わらず、安い割に非常に甘みとコクのある味わいで、料理に良く合った。
それにしても、この連休も良く飲んだ。今日からはしばらく節制をして、体調を整え、連休明けのハードな日々に備えたい・・・
 

宮部みゆき原作の「クロスファイア」(光文社、98年10月)を読んだ。
映画に触発されて図書館から借りてきたのだがすごく面白かった。映画には、映像としての面白さがあったが、やはりディテールまでしっかりと描けているという面では、原作の方が数段上だろう。

原作でも、念力発火能力を持つ一人の女性・青木淳子の人生を描いているという面では映画と一緒であり、結末もほぼ似通っている。
大きく異なるのは、映画が長澤まさみのデビューであることを意識してかどうかは知らないが、もう一人の発火能力者である13歳の少女・倉田かおりの能力についても過大に触れているのに対して、原作ではあくまで中心は青木淳子のみであり、映画のように二人が出会うことも、戦うことも無いところと、弟を発火能力者に殺された刑事・牧原が映画よりももっと重要な人物として深く描かれているところである。

また、青木淳子が善か悪かという部分についても微妙に描き分けられている。
映画の淳子はあくまでも正義の鉄槌を下す「善」の色合いが強く描かれ、対照的にその力を利用しようとする集団「ガーディアン」が「悪」として描かれている。
これに対し、原作では、徐々に暴走を始める淳子が、自ら「力に飲み込まれてしまうのではないか」との恐怖を抱くように、実際に小悪党という程度の人間達をも殺害してしまうほど、無節操というほどにその力の放出を繰返す。

淳子を必要悪と考えるか、それとも単なる殺人者と捉えるべきか、我々読者は読み進めるうちに大きな矛盾を感じことになる。
実際に淳子のような能力者が存在するとしたら、例え正義のためだけにその力を振るっていたとしても、その強大な能力ゆえに、人々は恐怖し、そして「悪」として、その存在を全否定しようとするのではないだろうか。

私も、先日起きた女子高生殺害事件や硫化水素を使って殺害を企てた者達など、皆死刑にしてしまえば良いと思うが、それはあくまで法律によって裁かれるべきであり、被害者や制裁者という個人によって成されるべきものではないと思う・・・しかしながら、自分がその当事者となった場合にはどうだろうか・・・おそらく、私は自分に淳子のような能力があれば、迷わず犯人達を焼き殺しているだろう。

この作品は、一つのSFとしてとても面白く、惹きつけられると同時に、人の心の「悪」と「善」との矛盾を上手に描いているのだと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 5日 (月)

嫁の実家

78 今日まで三日間、妻の実家の三重県に帰っていた。
ゴールデンウィークの真っ只中、3日に東京を出発し、5日に帰ってきたので、東京駅と名古屋駅はもの凄い混雑振りだった。
妻が大分前に切符を買っていたから良かったが、当日では切符がほとんど無い状態だったろう。久々に、人の波というのを見た気がする・・・
実家では、地元の酒を飲んだ。
北村酒造「旭金時 純米吟醸酒」(写真左)は、ほんのりと甘口で、ノド越しの非常に良い酒だった。香りも良く、全く抵抗なく飲める酒という感じだ。
一方の、「若戎 純米酒辛口」(写真右)は、非常にすっきりとした味わいで、これまたすんなりと飲める感じだ。ただ、こちらの方が、甘みがなく、さらにクセも無いので、2本を比べて飲むと、私はこちらの方が好きだった。
実家に帰った時以外は、あまり見たことの無い三重の酒ではあるが、非常にしっかりと作られており、好感を感じた。

 

昨日の天皇賞春は、アドマイヤジュピタが見事な差し返しを見せて優勝。
私の本命メイショウサムソンは、惜しくもアタマ差の2着。馬連だったので、的中したのだが、ちょっと残念な結果だった。
最終コーナーでアサクサキングスと接触したことと、最後にアドマイヤジュピタともう少し近くで併せられなかったのが残念だった。武豊騎手も珍しく、声に出して悔しがっていたそうなので、一旦抜け出した時には「優勝」を確信したのだろう。

ただ、サムソンが久々に見事な伸びと闘志を魅せてくれたのは何よりだ。
今後は、昨年出走できなかった悔しさを晴らすため、凱旋門賞へと歩を進めるようであるが、体調さえ戻れば、血統的には十分対応できるはずなので、頑張って欲しい。

それにしても、2番人気、3番人気の組み合わせで2,000円とは結構良い配当が付いたと思う。ホクトスルタンがもう少し残ってくれれば、更に楽しかったのだが・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 4日 (日)

天皇賞春

今日は天皇賞だ。
3200mの長距離を3分ちょっとで走り抜ける姿は、毎年感動を受ける。
ここ数年は、荒れる年が続いているが、もともと長距離のGⅠは紛れの少ないレースのはず。特に今年は、人気を落としている実力馬が数頭いるので以外と簡単では。。。

驚いたのは、メイショウサムソンの人気が以外と低いことだ。
昨年の勝ち馬でもあり、血統的にもまだまだ老け込む年齢ではない。鞍上も天皇賞男・武豊騎手であることを考えれば、確かに前走の凡走は気になるところだが、最適距離と思われるここでは、断トツの1番人気でもおかしくない。最後の花を飾ると見て、ここは大本命。

対抗はドリームパスポート。
復活してからずっと追い続けてきたが、そろそろ以前の豪脚を見せてくれてもいいのではないか。京都は、この馬にとって、最も実力を発揮できる舞台でもあり、復活を望みたい。

人気ではあるが、このレースと最高に相性の良い菊花賞馬アサクサキングスと阪神大賞典勝ちのアドマイヤジュピタは外せないだろう。
更に、血の成せる業、夢の4代連続制覇を目指すホクトスルタン、長距離では安定した実績の調教が出色のトウカイトリックまで。

後は「行った行った」で決まった場合を考えて、ホクトスルタン-アドマイヤメイン-アドマイヤジュピタのBOXをちょっとだけ・・・

馬連 : 8-4、7、11、13、15   7-4、11、13、14   4-6-14

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月 3日 (土)

青葉賞

77 今日は石川県福光屋の「加賀鳶 極寒純米」を飲んだ。
ほんのりと漂う甘い、木屑のような香りと、若干の酸味と旨味、しかしそれを凌駕するキレ!これがこの酒の真髄ではないだろうか。
新潟の酒に良く見られる、カミソリのような鋭いキレではなく、まろやかさや芳醇感を持ったキレ味だ。
久々にセブンイレブンで購入した酒なのだが、十分楽しい時間を過ごすことができた。本当にコンビニで売っている酒のレベルは上がっていると思う。

明日はダービートライアルの「青葉賞」だ。
前日段階ではクロフネ産駒のマゼランが1.2倍で断トツの1番人気だ。
ディアデラノビアの半弟で、2連勝中、前走で東京2400を勝っている、鞍上武豊騎手、ということで、この結果になっているのだろうが、唯一の3ヶ月以上の休み明けであることや、新馬戦で1番人気で完敗していることを考えれば、この人気は付き過ぎだろう。

本命は、秋華賞馬でJC2着のファビラスラフィンを母に持つファビラスボーイだ。
父はダービー&JC勝ちのジャングルポケットということで、この舞台を勝つには最も相応しい血統と言える。ここまで2連勝中で、前走では東京も経験しており、調教の出来も良い。1本軸で。

難しいのが、4頭出走するシンボリクリスエス産駒の取捨てだ。
現在種牡馬リーディングでも11位に着け、今年のブレイクが期待される1頭だが、この距離はどうだろうか。父は、東京2000の天皇賞では2度勝っているが、2400のダービー、JCではいずれも負けている・・・とは言え、青葉賞は勝っているし、負けたといってもいずれも3着以内に来ており、この産駒を無視することは出来ない。
母父アフリートのオリエンタルヨーク以外の3頭には流したい。

対抗は、アルカザン。
ダンスインザダーク産駒ということで、距離は長ければ長いほどいいだろう。ここ2戦はいいところが無かったが、今週の調教状況を見ていると、十分期待できそうだ。

その他、唯一の重賞連対馬アドマイヤコマンド、人気薄だが、ブライアンズタイム産駒で一発のありそうな松岡騎手を背に負うドットコムまで。マゼランは、血統的には、もう少し短いところが合うと思うし、休み明けも気になるので無印。

馬連 : 6-1、5、9、13、14、15

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«オトシモノ