ホラー

2009年3月10日 (火)

DOOR

昨日も禁酒日だった。
2日続けて酒を抜いたのも久々だが、それ以上に昨日は良く「米」を食べた日だった。
普段は昼はソバかラーメンにしているし、夜はお酒を飲むので、3食ともご飯を食べることは滅多に無いのだが、昨日は職場の先輩が、競馬で大当たりをしたことから「うなぎ」をおごってくれたのだ。
当然、その日の話題は競馬の話がほとんどだったのだが、前週にチューリップ賞で大負けしていた私にとっては、なかなか辛い時間だった。。。でも、奢りで頂くうなぎは最高に美味しかった!

 

「DOOR」(88年、日本)を見た。
DISCASの分類ではホラーとなっていたが、むしろサイコスリラーという感じで、まだ若い堤大二郎がストーカーとなって、高橋恵子演じる人妻に迫るという物語だ。
まあ、20年も前の映画ということもあり、内容はそれなりのものだったのだが、それほど前にストーカーに着目して一つの映画にまとめたのは、なかなか先見の明があるなあと思ったら、監督は高橋恵子本人とその夫である高橋伴明ということだ。実話か???

映像自体は相当古臭い感じだし、演技も何となくオーバーで自然な感じが全く無かった。
また、ストーリーも高橋恵子演じる人妻にケガを負わされたセールスマン・堤大二郎が徐々にストーカー行為をエスカレートさせていき、最後には家にまで忍び込み、彼女を殺害しようとする姿を淡々と追っているだけで映画とししては何の捻りもない。

しかし、この映画の10年後に発生した桶川女子大生ストーカー殺人事件板橋OL・ストーカー殺人、最近では07年の警官ストーカー殺人事件や昨年9月に発生した岡山県での殺人事件など、ストーカーによる殺人事件は後を絶たず、その意味ではストーカーの恐怖を淡々と描いたこの映画は、ある意味では未来を予測したドキュメンタリーとも言えるのかもしれない。。。
また、3LDK?のマンションを逃げ回る高橋恵子を堤大二郎が追い回すシーンは、空中からの俯瞰図のような映し方をしており、なかなか斬新にも思える。

ストーカーがいきなりチェーンソー(ジェイソンか!)を使い始めたり、それに対して高橋恵子がフォークをでかくしたような道具で対抗するなど、思わず笑ってしまいそうな場面や、幼い息子役の子供がストーカーに攻撃を加えるなどショッキングな場面もあり、なかなか刺激的な場面もあることはあるのだが、そこは20年前の作品、最後まで見続けるのは結構辛かった・・・
 

【3月9日の食事】
朝 : ご飯1杯、キャベツの漬物、イカ明太、卵焼きと水菜のサラダ
昼 : うな丼、お吸い物、アールグレイ
夜 : カレーライス、水菜とレタスのサラダ
おやつ : 杏仁豆腐、チョコレート2個

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 4日 (水)

シャッター

221 昨日はひな祭りだったのだが、私は残業で娘が起きている間に家に帰ることはできなかった・・・
ただ、娘は自分でひな祭りを楽しんだらしく、赤飯&卵焼きでお内裏様とお雛様を作っていた。最近は、娘が自分で料理することを覚えたらしく卵焼きくらいは簡単に焼けるそうだ。
娘の作った雛飾りの写真を眺めながら、私はエビスの「サ・ホップ」を飲んだ。相変わらず爽快な緑エビスの味わいは、妻が料理のHPを見ながら作った豚肉の煮物ともよく合って、楽しい時間を過ごすことができた。

 

「シャッター」(08年、米国)を観た。
米国映画とは言うものの、「催眠」や「感染」、「パラサイト・イブ」などの日本でもかなり話題となったホラー映画を撮った落合正幸が監督を務め、奥菜恵が裏主役のオドロオドロシイ亡霊役を演じているので、まるで日本の怪談映画を観ているような気分だ。

正直言って、ホラーとしての怖さには欠ける。
日本的なホラーの怖さを出そうとしている雰囲気はあるのだが、残念ながら奥菜恵演じるメグミの登場シーンも迫ってくる貞子のゾクゾク感や異様な存在感を示した呪怨の怨霊に比べると、奥菜恵がそのまんま奥菜恵で「メグミ」としての怖さを発揮できていなかったような気がする。

また最後がいかにも米国風な終わり方だった。
メグミを死に追いやった主人公のカメラマンの正体を明かにすることで、メグミが妻であるジェーンを助けようとしてたという展開はちょっとホラーらしくなかった。確かにジェーンは過去のことは知らないのだし、メグミに怨まれる筋合いはないのだが、だからといって亡霊がそんなことを気にするかぁ?メグミは主人公に偏執的な愛情を抱えて死んだのであるから、それを奪われたジェーンに対して殺意を覚えるのが自然な流れではないのか・・・

このあたりが合理的な米国と「女の敵は女」という文化が根強く残る日本との感覚の違いなのであろうか・・・って、監督は日本人じゃないか!
と思ったのだが、元々この映画はタイで制作された「心霊写真」のリメイクだったんだ。タイの文化は米国に近いのか?
タイの映画というのはこれまで見たことはなかったが、リメイクされるほどの映画が撮れるということは意外と優れているのだろうか。。。ちょっと興味を覚えた。

「心霊写真」という意味では、いかにも「作り物です」という雰囲気の写真はちょっと興ざめだった。本物?の心霊写真はもっと怖い。日本にはその手の雑誌や本もたくさんあるのだから、それらを参考にしてほしかった。あれなら、稲垣吾郎の「本当にあった怖い話」の方がまだ怖い気がする。
と、ここまで文句ばかりを言ってきたが、最近見たホラー映画の中ではなかなか良い出来だったと思う。日本風のちょっと暗めの雰囲気にいかにもそぐわない米国人の夫婦という設定がそもそも面白いし、怖さはそれほどないもののストーリー自体はよく出来ていた。

俳優陣では特に宮崎美子の壊れっぷりが秀逸だった。
出番は少ないし、その場面でもまったく普通の「母親」を演じているのだが、なぜか暗さと・狂気を身に帯びており、出てくるだけで「何かあるな!」という緊張感をかもし出していた。

ホラー映画としては微妙ではあるが、米国映画らしく単純で、わかりやすい映画ではあったし、90分という時間もちょうどよかった。

【3月3日の食事】
朝 : 食パン、モチモチチーズパン、トマトスープ
昼 : 天ぷらそば、飲むヨーグルト
夜 : 豚肉の煮物、スパゲッティサラダ、白菜と絹さやと油揚げの煮びたし、ビール500ml、焼酎1杯
おやつ : ヨーグルト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月15日 (日)

ブレードランナー

昨日は前日に暴飲をしてしまったので、準禁酒日とした。
「準」というのは、夜中に娘の作ったチョコレートを食べる際、紅茶にブランデーをちょっと多めに加えたからだ・・・
この組み合わせ、私は大好きだ。アールグレイとブランデーが渾然一体となった、とても華やかなで芳しい香りに包まれるとともに、丁度良い温かさとなった紅茶と半生の柔らかいチョコレートを食べる。。。おかげで寝る前にとても幸せな気持ちになれた。
ただ、明後日に迫った人間ドックに対して、これがどう影響するのか不安は残るところではあるが・・・

 

「ブレードランナー」(82年、米国・香港)を見た。
SFの名作として名高い本作品であるが、期待通り、時間を忘れて見入ってしまった。。。
舞台は環境悪化によって人類のほとんどが宇宙に移住してしまった近未来の地球。宇宙開拓をするために開発された感情を持たず肉体を強化された人造人間「レプリカント」が、徐々に感情を持ちはじめ人間に対して反旗を翻し始める。そして、そうしたレプリカントを処刑する「ブレードランナー」との対決が行われる。

こんなストーリーだけを読めば、米国映画の当然の展開として、ヒーローであるブレードランナーが悪者・レプリカントを退治する・・・という、いかにも勧善懲悪で、馬鹿馬鹿しいほどにハッピーエンドな結末が予想されるが、ストーリーの展開は全く異なった。
確かに、レプリカントは人間を平気で殺め、その目的も良く分からずに破壊的な行動に走る。しかし、自分達のルーツが分からないが故の悲哀や、生きられる時間が限られていることによる焦燥が分かると、どこか切なくなるような気分になった。
どこかで、こんな気持ちを感じたことがあるなあと思い、よく考えてみると子供の頃再放送で見た「妖怪人間ベム」の「早く人間になりたい!」と叫ぶ姿と、自らの運命に苦悩するレプリカントの姿がどこか似ているのだ。
レプリカントも、妖怪人間も、人間よりも遥かに強い能力を持っているし、人間の汚い部分を散々見ているにも関わらず、人間になりたいと願う。。。それは、人間が「神」になりたいと願いバベルの塔を積んだことなどにも通じる、創造主への回帰願望なのだろうか。

そして、このレプリカントと対決するブレードランナーも深い悩みを抱えている。
人間そっくりなレプリカント、放っておいても短い命しか持たないレプリカント・・・それを追い詰め、殺すことが本当に正しいことなのか。
この映画は、自ら混乱の種を巻き、自分自身のみを正義と決め付け、他国に対して戦争をしかける母国に対する疑問や煩悶を示しているようにも思える。

その象徴的なシーンが最後の場面だろう。レプリカントの圧倒的な力に追い詰められ、ただ逃げるだけのブレードランナー。しかし、最後の場面ではレプリカントは「命の大切さ」に気付き、建物から転落しそうになったブレードランナーを助け、その短い命を終えていく。
人間ではない「レプリカント」でさえ、「大切な命」に気付くことができるのだから、人間だったら尚更、尊い命を無差別に蹂躙する「戦争」を止めるべきだ。そんな主張を強く感じたい。

正直、「こんな秀逸なSF映画をアメリカ人が撮ることが出来たんだ!」と驚愕を覚えた。
ストーリーだけでなく映像についても、当然現代のような精巧なVFXやCGが使われている訳ではないが、一つ一つのシーンが丁寧に作られており、今から20年以上前に作られたとは思えないほど、臨場感に溢れ、味のある場面が続いている。

Wikipediaによれば、「1982年夏の公開時は大ヒット作『E.T』の陰に隠れて興業成績は全く振るわなかった。」とのことである。そういえば私もE.Tを見たなあ・・・まさに米国映画の真髄とも言えるE.Tの陰でこんな名作が埋もれていたなんて、なんてもったいない。
もちろん、E.T自体も私は秀作であるとは思うが、米国の馬鹿馬鹿しい大作の陰で、こうして埋もれてしまっている名作も跡を絶たないのだろう。まさに偉大なる才能の浪費といえるだろう。。。
 

【2月14日の食事】
朝 : バナナ、イチゴ
昼 : サンドウィッチ、ソーセージパン、チョコクリームパン、ジャガイモパン、ミルクティー
夜 : カレーライス、野菜サラダ
おやつ : チョコレート、ブランデー入り紅茶

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 9日 (月)

水に棲む花 ~ROMANCE OF DARKNESS~

昨日は禁酒日だった。
前日、ホットカーペットの上でうたた寝してしまったせいか、ちょっと風邪っぽくなってしまったことが原因だ。。。
昔はどんなに酔っ払っても居間で寝込むようなことはなかったが、最近は頻繁に寝入ってしまうようになってきた。しかも妻が起こそうとしても、起きることもなく熟睡してしまっているのだそうだ。
外で飲んだ時には帰巣本能が働くのか、どんなに飲んでも寝崩れてしまうようなことはなく家までは帰って来れるが、玄関を入って扉を閉めた瞬間に記憶が無くなったことはシバシバある。。。やはり35歳を過ぎると無理が利かなくなってくるのだろうか。
幸いなことに今回はそれほど重い風邪ではなさそうなので、早々に体調を整えて来週の人間ドックに備えることとしたい。

 

「水に棲む花 ~ROMANCE OF DARKNESS~」(05年、日本)を見た。
女優の前田亜季と北川景子は知っていたが、男優の主役級2人は全く知らず。。。他の出演者も多少有名なのは永島敏行くらい。もちろん、全く無名のキャストによる秀作はたくさんあるし、ホラーではむしろそうした作品の方が面白かったりするので借りてみたのだが、いやはや酷い出来だった。

そもそもホラーではない。。。
TSUTAYAのジャンルでは「ホラー」となっていたのだが、映画全体に全くそんな雰囲気を感じないし、怖いと思うような場面もない。
ストーリーは「湖に転落したバスの中でただ一人生き残った少女が、水にまつわる伝説の渦に巻き込まれる」というものであり、現代に甦った竜神やら、それに仕える水を操る少女やら、謎の正体を持つ青年など、ホラー的な要素はあるのだが、それらがほとんど活かされていない。

いかにも低予算を感じさせるシーンが満載で、湖にバスが落ちるシーンは数十年前の怪獣映画を観ているかのような「オモチャ感」溢れる映像だったし、水の中の場面も全く工夫がされておらず、時々出る気泡がなければそれと気付かないほどだった。
CGやSFXの最新技術を使って作れ!とまでは言わないが、そこはちょっとした見せ方の工夫でいくらでもカバーする方法はありそうだ。低予算なら低予算なりの努力をせずに、「早い、安い、つまらない」映画ばかりを撮ろうとするから、日本のホラーの質は著しく劣化してしまったのだ。

出ている役者の演技も酷かった。
特に男優二人はまるで子供のお遊戯会レベルで、セリフは棒読みだし、感情の全く見えない表情は、ストーリーの酷さとも相まって、映画のレベルを見事に落としていた。
女優2人も似たり寄ったりではあったが、まだそれなりに真剣に演じている雰囲気は見て取れた。特に北川景子は下手なりに凄んだ声を出してみたりして、なかなか頑張っているように感じた。
永島敏行はベテラン記者らしさを随所に見せてはいたものの、周りの余りの酷さに逆に浮いてしまっていた。。。なぜこんな映画に出てしまったのか?本人も後悔しているのではないだろうか・・・

しかも最も酷いのはラストシーンだ。
謎めいた青年の正体が明かになり(既にバレバレではあったが・・・)、ようやく二匹の龍による戦いが始まるのか!と思ったら、まさか人間の姿のまま刀で戦うなんて・・・
さすがにあまりに手を抜きすぎではないの?どんな下手糞なCGでもいいので、ここは二人を龍に変身させてほしかった。
まあ、この他にも矛盾や手抜きシーンは山のようにあるが、唯一盛り上がるはずのシーンはあまりにもあっけなく、つまらない結末となってしまった。

いずれにしても、これだけ酷い映画もなかなかないだろう。
ある意味「怖いもの見たさ」で挑戦するならともかく、怖さ、面白さ、感動などを多少でも求めるのであれば、この80分は完全なる無駄な時間に終わること請け合いだ。

 

【2月8日の食事】
朝 : お茶漬け
昼 : ネギ味噌ラーメン
夜 : 牛丼、味噌汁、漬物
おやつ : アイスクリーム、ヨーグルト、イチゴ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月13日 (火)

LOFT ロフト

昨日の夜は家族で手巻き寿司を楽しんだ。
それほど手の込んだ料理ではないし、自分で好きな食材を選んで、ノリで巻いて食べるだけなのだが、なぜこんなに美味しいのだろう。
本当は、酒は飲まないつもりだったのだが、マグロやイカ、イクラなどの海の幸と納豆や野菜類などつまみにことかかなかったので、思わず鹿児島県 鹿児島酒造の焼酎「阿久根 號」をお湯割りにして飲んでしまった。
未だに咳と鼻水が止まらないことから、お湯割にした際のこの酒の評価が真っ当にできるとは思えないが、こんな状態で、お湯割りにしても、この焼酎は美味しいと思った。

 

「LOFT ロフト」(06年、日本)を見た。
思えば久々に見る日本のホラーであり、 主演が私の最も好きな俳優・豊川悦司と演技派女優・中谷美紀ということもあり、かなり期待して見たのだが、残念ながらこの映画もイマイチだった。本当に最近は良いホラーに当たらない・・・

ストーリーは、スランプ中の若手女性作家(中谷)が、気分を替えるために引っ越した郊外の洋館で、1000年前の女性のミイラとそのミイラに魅せられた?考古学教授(トヨエツ)と出会い、徐々に怪奇な現象に遭遇することとなるというもの。
最大のガッカリシーンは、最後の方で1000年前のミイラが本当に動き出してしまう場面だ。もちろん、ミイラが動いたとしても、それが必然性を伴っていて、その動きが俊敏だったり、予測できないものであれば、十分に恐怖感があるのだが、この映画ではその動き方があまりにも唐突な上に愚鈍過ぎて、全く恐怖感が無い。
しかも、そのミイラに襲われたトヨエツの言葉「動けるんならさっさと動けよ!」って・・・それは我々視聴者が言いたいセリフだって!

なんだか、そのシーンだけで一気に気が抜けてしまったような気がした。
そのほかにも、中谷美紀とトヨエツが西島秀俊に襲われるシーンにおける警察の登場の仕方だとか、ラストシーンとなる湖のシーンなど、あまりにも脱力感に襲われる場面が続出する。
そもそも、この映画は全体的に映像が暗すぎるし、出演者の声も小さすぎて聞き取れないことがシバシバあった。それで、仕方なくボリュームを最大限近くまで上げると、今度は恐怖シーンで騒音と感じるような音声が響くことになる・・・
私は視覚的効果や音声効果を上手に用いて心理的不安感を増させるような演出はホラーの醍醐味であると思うが、この映画のようにアザトイ手法によって、視聴者をビックリさせるような演出はB級ホラーでしか許されないと思う。

まあ、この映画がB級ホラーだと割り切ってしまえばいいのかもしれないが、これだけのキャストを揃え、時間も2時間近く使って、全体の演出も「ホラーの真髄でござい」みたいな神妙な撮り方をしているだけに、余計に腹が立つ。
この映画では、そうした視聴効果だけではなく、前に挙げたラストシーンなど、ストーリーや演出部分でも同様の「怖がらせてやろう」的なわざとらしさが鼻に付く。。。

ということで、この映画自体はあまりお薦めできるものではないが、出演者は主役の二人をはじめ、助演の西島秀俊・安達祐美も良い味を出している。
特に、微妙に恐怖に対する感性が人とずれている女性作家を演じた中谷美紀は、こんなストーリーにも関わらず、しっかりとその役どころを捉え演じていたと思う。
このキャストでなければ、この映画は更に酷いものとなっただろう。

 

【1月12日の食事】
朝 : お雑煮(餅2個)
昼 : カキフライおこわ弁当
夜 : 手巻き寿司、焼酎お湯割り2杯
おやつ : ヨーグルト、みかん

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月12日 (金)

ミスト

昨日は禁酒日だった。
週に2回も禁酒日を設けるのは、病気になった時を除けば随分久しぶりのような気がする。最大の要因は前日に余りにも飲みすぎたことだ。。。
1次会で日本酒を一人で2合空けたことはともかく、2次会で焼酎やウイスキーをロックで3~4杯飲みすぎたことが効いて、今朝は内臓をなだめるのに大変だった。
酔っ払ったまま居間で寝てしまい、起きたのは5時半。。。そこから寝床に移動して1時間半程度は二度寝をしたのだが、7時に再度起きた時には絶不調そのもの。。。胃と腸と肝臓に「今日は絶対に酒を抜くから1日持ってくれ!」と言い聞かせて、何とか乗り切ることができた。。。そういった経緯があり、今日は久々の週2日の禁酒日となった。

 

「ミスト」(07年、米国)を観た。
久々に観たスティーブン・キング原作のホラーだったのだが、ホラーというよりもパニック映画といった方がいいだろう。
キング映画独特のゾクゾクするような恐怖感はそれほど無い。もちろん、得たいの知れないバケモノが出てくるし、死人もたくさんでるのだが、単純にパニック映画としてみればクローバーフィールドの方が上かもしれない。

しかし、映画そのものの出来としてはこちらの方がずっと上だろう。
あくまで未知の怪物に追われ逃げまどう姿だけを淡々と描いたクローバーに比べ、こちらは霧に隠れた正体不明の怪物という前提は似ているものの、あくまで彼らは脇役に過ぎない。
今回の主役はあくまで人間である(最近のキングの作品では常にかもしれないが・・・)。
売れっ子芸術家の主役に反発してくだらない意地を張る人間、宗教に救いを求め教祖になろうとする人間・それに従おうとする人間、迫りくる恐怖に自ら死を選ぶ人間・・・狭いスペースに閉じ込められた人間が辿る様々な姿が示されている。。。深い。

最後のシーンでは、強く生き伸びてきた主人公がとうとう希望を無くし、残酷な最後を迎えることになる。。。
しかし、そこで物語は終わりではなかった。様々な苦悩を超えてきた主人公を嘲笑うかのように、それまで苦しめられてきたミストは人類の叡智によって簡単に退けられることになるのだ!
結局、恐ろしいのはミストを発生させ、そしてそれを退けた人類ということになるのだろう。
そして、そのマッチポンプのような所業の間で、被害を受けるのはあくまで一般の人々である。。。その姿はどこか戦争の虚しさに似ている。。。

キングのパニック映画といえば、こんなバケモノに頼らずに、クージョやクリスティーン、ペットセマタリーのように、普段の生活の延長線で発生する身の毛もよだつほどの恐怖を描いた名作が多く思いつく。
これらの映画は、純粋に恐怖を感じさせる見事な作品であり、その意味では今回の作品はこうした恐怖感という意味では薄いように感じる。
しかし、人類を破滅させるのではないかと主人公に錯覚させるような恐怖溢れるモンスターが、あっけなく排除されるシーンによって、人類の恐ろしさを際立たせる結果となっている。単なるホラー作家を脱した感のある社会派ホラー作家・キングを感じさせる映画となっている。

2時間を超える映画ではあるが、最初から最後までスピード感溢れる映画だったので、全く飽きることは無かった。
未知のバケモノというホラー的要素では、宇宙戦争に近いものがあるが、人間心理の映し方や、あまりにも残酷で置き去りなエンディングは、ずっと強く心に響く映画に感じた。(もっともあのエンディングに対する批判は多いだろうが・・・)

 

【12月11日の食事】
朝 : 白米、目玉焼き、キムチ
昼 : トロロソバ
夜 : 焼肉丼、野菜サラダ、ヨーグルト
おやつ : クッキー2枚

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月19日 (日)

嗤う伊右衛門

昨日も石本酒造の「越乃寒梅 特別純米酒 無垢」を飲んだ。
前日よりも若干量を増やし、1合程度飲んでみたのだが、体調が悪化することは無かった。ようやく回復基調に入ったようだ。
できるだけ早く風邪をひく前の状態に戻して、仕事に、家庭に頑張っていきたいと思う。

 

「嗤う伊右衛門」(03年、日本)を観た。
有名な「四谷怪談」を京極夏彦がアレンジした作品で、主役の唐沢寿明・伊右衛門と小雪・お岩が秀逸な演技を見せている。二人以外にも、椎名吉平や香川照之など実力派が脇を固めており、非常に重厚感のある出来上がりとなっていた。

四谷怪談と言えば、「悪党」伊右衛門がお岩を殺害し、それを怨んだお岩が怨霊となって復讐を果たすというおどろおどろしいストーリーであるが、この作品では伊右衛門は非常に真面目で優しい武士という設定だ。
ただし伊右衛門は、無口で融通が利かないので、社会的にも浮いてしまい、お岩に対しても深い愛情を抱いているのに衝突を繰返すことになってしまう。お岩も、強さと正しさ故になかなか社会と交わることができず、疱瘡?で顔が崩れてしまってからは、その傾向に拍車がかかり、少し歪んだ性格となってしまい、こちらも伊右衛門を愛しているのに歪な形でしか、それを表に出すことができない。
そんな二人のすれ違いの愛情は、見ているだけでイライラさせられるし、そんな関係を利用して二人を不幸に陥れる伊藤喜兵衛の悪党ぶりが際立つことになる。

このように、この作品は、そもそもの基本設定からして、これまでの常識を完全に覆す展開であり、四谷怪談を観ているというよりも、何か新しい怪談を見せ付けられた気分だ。
ただ、内容自体は非常に面白く、2時間を超える映画だったにも拘らず、あっという間に観終えることになった。
何と言っても、主役2人の鬼気迫る演技に圧倒された。特に唐沢寿明は、それほどセリフが多い役どころではなく、表情も常に硬いままの役どころなのだが、その発する雰囲気で悲しみや、怒り、喜びを上手に表現できていた。小雪は反対に、強い感情を示す役柄であったが、伊藤の悪巧みを教えられ夜叉のような表情で駆け出す場面は、伊右衛門への思いと伊藤への怒りにより、抑えていたものが一気に爆発するという、狂気ぶりが強く伝わってきた。
さらに椎名吉平の悪役ぶりも見事だった。。。ただ、小説に出てくる伊藤喜兵衛はモット歪んでいて、モット嫌な奴に思えた。映画なので仕方が無いと思うが、伊藤と伊右衛門・お岩との絡みをもう少し増やした方が、伊藤の悪党ぶりが際立つことになったのではないか。

その三人の絡み以外にも、説明が足りない部分は多かった。
私は先に小説を読んでから観たので、細かな部分まで大体理解することができたが、小説を読んでいない人には、理解するのが難しい部分もあると思う。
特に最後のシーンで、なぜ家が壊れているのか理解することは、まず無理だろう。
私の妻は「伊右衛門が家を燃やしてしまったの?」と言っていた。これは、隙間があると蛇やねずみが湧くので、そうした隙間をなくすために、伊右衛門が少しずつ家を壊したものであるが、そうした背景についてなんの説明も無い。

また、又市や直助が何のために伊藤家に乗り込んだのか、それからどうなったのかという所も、非常に粗い取り上げ方をしているので、お梅と伊藤、民谷家の関係や、直助の妹がなぜ誘拐されたのかという部分がほとんど理解できないのではないだろうか。
京極夏彦の作品を映画にすると、元の小説が非常に長く、複雑であるため、こうした説明不足が生じる傾向が強いように思える。

この映画自体は、細かいところを気にせず観れば、大体のストーリーをつかむことはできるが、伊右衛門とお岩の愛情をより深く理解するためには、是非最初に小説を読んでから観ることを薦める。

 

【10月18日の食事】
朝 : タマゴとレタスのサンドウィッチ、カフェオレ
昼 : 白米1杯、ハンバーグ、キムチ
夜 : 刺身(イカ、サンマ)、ピーマンと牛肉炒め、野菜の煮物、日本酒1合、みかん、ヨーグルト

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008年9月19日 (金)

リアル鬼ごっこ

昨日は半分フォーマルな会合で広尾のレストラン・アクアパッツァに行った。
野菜を温かいソースに付けて食べるバーニャカウダに始まり、様々な野菜やアワビの身の入った斬新なヴィシソワーズ、そして魚の美味しさを活かしたこのレストランの由来でもあるアクアパッツァと、いずれも素材の素晴らしさを上手に引き出した最高の料理だった。
そして、おかげで酒量も増え、ワインを相当飲んでしまった・・・
ラベルを確認できなかったのが残念だが、いずれも美味しいワインだった。

「リアル鬼ごっこ」(07年、日本)を観た。
山田悠介の原作を映画化したもので、最近かなり活躍が目立ち始めた谷村美月がヒロニン演じている。主役の石田卓也は「誰だっけ?」という感じだったが、以前見た「グミ・チョコレート・パイン」の主人公の少年だった!

原作は読んだことは無かったが、結構面白かった。
ストーリーは、妹(谷村)の超能力によってパラレルワールドに飛ばされた佐藤翼(石田)が、その世界で行われていた「リアル鬼ごっこ」に巻き込まれ、何度も窮地に陥りながらも多くの犠牲の上に、全ての元凶である「王」を倒すというものだ。

そもそも題名の「リアル鬼ごっこ」が何か、というところが非常に気になるところだが、ホラーということもあり、予想通り「捕まれば殺される」という展開だった。
しかし、その理由が「『王』と同じ苗字の佐藤さんが多すぎるので減らしましょう」というのは笑えた(もっとも、最後には本当の理由が明かになるのだが・・・)

この作者の作品全てに言えることだが、非常にテンポが良く、読んでいて・観ていて飽きることは無い。今回も展開の広がり方が結構意表を付いており、予想もできないような展開が次々と繰り広げられるので、一気に観ることが出来た。

ただ、これまたこの作者の特性かもしれないが、ディテールでの辻褄が合わないところや、最後の結末が非常に中途半端だったのが残念だった。
特にパラレルワールドの描き方は途中までそれなりの説得力を持っていたのだが、最後のシーンが「それは、ちょっと無理があるだろう?」という終わり方で、完全に破綻してしまっているように感じた。
また、鬼ごっこのルールが綿密な感じではなかったのも気になった。車に乗って逃げるのが駄目な割には、建物に逃げ込むのはいいんだ・・・完全に防備すれば、所詮鬼ごっこの時間は限られているのだから、逃げ切るのは簡単じゃないのだろうか???

・・・などなど観終って見ると、いろいろと気になる部分はあるのだが、それでも「親指さがし」に比べればずっと面白かった。
図書館では人気が高いようで、なかなか借りれないが、原作も読んでみようと思った。

 

 

【18日の食事】
朝 : スープかけご飯、漬物、梨
昼 : 天ぷらそば(蓮根、ナス、ピーマン)、飲むヨーグルト
夜 : バーニャカウダ、カルパッチョ、ビシソワーズ、リングイネ、アクアパッツァ、マスカルポーネのスープとマルサラレーズンアイスクリーム、ビール、シャンパン、白ワイン・赤ワイン各2~3杯、シェリー、カンパリオレンジ

おやつ : 赤福、いちごのシュークリーム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月12日 (金)

水底から君を呼ぶ

今日は禁酒日だ。
先週に引き続き、今週も酒を抜くことができた。今月初めに立てたばかりの目標「週に1回の休肝日を設ける」はきっちりと守れている。
これに加えて、最近はようやく筋トレ&ストレッチもするようになった。。。と言っても、寝る前に、腹筋、腕立て。スクワットを各10回程度、その他軽いストレッチを5分程度しているだけなので、あまり効果が出ているとは思えないが・・・
いずれにしても、体重は一向に減る気配は無い。しかも、ここ10日程度日本酒と焼酎しか飲んでいないため、明日はワインを飲むことに決めている。。。
これで本当に体重3キロ、腹囲3㎝減を達成できるのだろうか。ちょっと不安になってきた。

 

大石圭「水底から君を呼ぶ」(06年9月、光文社文庫)を読んだ。
この作者の作品は以前「1303号室」を読んだことがあるが、ちょっと曖昧なところもあるが、結構怖くて面白いホラーだった。

その印象で今回の作品も借りたのだが、前作よりは面白く無かった。
ストーリーはそれなりに良く練られている。
「子供の頃から不幸を背負って生きてきたような美しい女性が、生まれて初めて心から愛せる男性に出会い、結婚を直前に迎えたところで、その男性に横恋慕したある女と3人の仲間に殺害される。
男性はその後、そんな事実を全く知ることも無くその女と結婚するが、まもなく加害者の4人は、次々と殺された女の怨念によって理解不能な消失を遂げる。
失意の男性は、妻の消失の謎を追いかけて、やがて真相にたどり着き愕然とすることになる。。。」

一番気になったのは、男性の妻になる女とその仲間3人の死ぬ順番だ。
普通に考えれば、仲間が次々と殺されていって、最後に最も重い罪を負う「妻となった女」が、恐怖に慄きながら殺されていく。。。というのが定番なんだろうが、この作品では仲間の1人が早々と殺された後、3年も経ってから、いきなり妻となった女が殺されてしまう!
そして、生き残った2人の仲間から、男性は次々とヒントを貰って真実を明かにしていくのだが、ほとんど苦労もせずに情報を次々と入手してく姿はあまりにも予定調和だ。

「ある条件が満たされないと、復讐は果たされないのだろうか?」と思うと、仲間の一人は家のお風呂で殺されているので、いつでも恨みは晴らせそうだ。
多分作者は、怨霊となった女が男性に真実を知らせるために、そんな手の込んだことをしたのだと伝えようとしているのかもしれないが、残念ながら全くそんな風には読めない。

最後のシーンでは、男性が殺された女の沈む海へ入っていき、女と再会を果たすことになる。男性も死んで終わるのかと思いきや、物語の終章は意外な展開を見せる。
作者が物語りを通じて、ずっと強調してきた「殺された女の特徴」が男性に焼き付けられて物語は終わるのだが、せっかく苦労して温めてきたこの伏線は、物語を綺麗に終わらせることはできているが、ちょっと不満も残る。
なぜなら、殺された女がどんなつもりで、その特徴を男性に残したのかが、非常に分かりにくく表現されているからだ。
女はその特徴が好きでは無かった。そんな特徴を男性に残したのは、自分を殺した女と結婚したことへの恨みなのか、それとも自分以外は愛さないようにとの強い要求なのか、それとも単に自分の思い出を忘れないでとの悲しい思いなのか・・・

これだけ読者にいろいろと考えさせるストーリー展開というのは、逆に見事であり、作者の狙いに見事はまってしまったのかもしれないが、私としては、何となく、モヤモヤとした思いを抱えて読み終えることになった。

 

【11日の食事】
朝 : 白米1杯、味噌汁、鮭の味噌漬け、胡瓜のサラダ
昼 : 天ぷらソバ(インゲン、サツマイモ、鱚)、飲むヨーグルト
夜 : 白米1杯、ホワイトシチュー、トマトとレタスのサラダ、キムチ、ヨーグルト、豆乳
おやつ : クッキー1個、ミンティア10粒くらい

9月12日(金) 1時30分現在 体重:73㎏、腹囲:89㎝

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 2日 (火)

魍魎の匣(小説)

今日は新潟県 丸山酒造場の「雪中梅」を飲んだ。
大好きなお酒なのだが、今日は会社の保健指導で、メタボリックを解消し、健康づくりをするために「週1回は休肝日を作る」という目標を立ててきたばかりなので、ちょっと心苦しい。
ただ、雪中梅の甘くすっきりした味わいと妻の作った「シメサバの大場と茗荷和え」で楽しい時間を過ごすことができた。

 
 
京極夏彦の百鬼夜行シリーズ「魍魎の匣」(講談社、95年1月)を読んだ。
700ページ近い厚さで、上下2段組のかなり読みがいのある本だったが、読み出すと止まらなくなった。

既に映画では観ていたので、それほど目新しい部分はないだろうと思っていたが、映画ではこの小説の半分も描けていなかったことが良く分かった。
姑獲鳥の夏」では、ストーリーテラー・関口君の背景や感情が描けておらず、理解するのが難しかったが、本作では木場修の生きてきた人生や感情が重要な役割を持つこととなる。映画では、これがほとんど描かれていなかったが、小説を読んでようやく理解することができた。端役のようにしか思ってなかったが、思い切り重要な役柄ではないか!
雨上がり決死隊・宮迫も、この小説を読んでからであれば、単に粗暴で、無鉄砲な印象だけしか残すことはなかっただろう。

また、小説では「御筥様事件」、「バラバラ殺人事件」、「柚木加菜子絡みの事件」、「美馬坂博士絡みの事件」が、見事なまでに一連の流れの中で結びついているが、映画ではこの結びつきが良く分からないままに終わってしまっている。
特に最後のシーンが「久保の最後=建物の崩壊」としてしまったが故に、非常に曖昧な終わり方になってしまっている。そのおかげで楠本頼子が、本来なら久保が負うはずだった、猟奇的な役柄を演じることになってしまった。

今回、小説を読むことで、映画では様々に理解ができなかった事柄が全て解決に至った。もしも、映画だけ観て不満に思っている人がいれば、絶対に小説を読むべきだ。
更に言えば、小説を読んでから映画を観た方が、ずっと満足感は高いと思う。
多少の違いはあるものの、基本的には映画は小説をベースにしているので、小説を読んでから映画を観ることで、映像の美しさを堪能しながらストーリーを理解することができるため、充足感は高い。これは「姑獲鳥の夏」も同様だ。

それにしても、このシリーズは面白すぎる。
思わず、第3作目である「狂骨の夢」を借りてきてしまった・・・
また眠れない夜が続きそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月31日 (日)

姑獲鳥の夏(映画)

今日は娘の最後の夏休みだった。
彼女は、昼間は残っていた宿題を一気に片付け、夜はできるだけ早く食事を済まし、明日に備えて早めに就寝した。
私も、残っていた「越の鶴 中取り生酒純米吟醸」を飲んで、8月最後の日を満喫した。別に夏休みだったわけではないが、短い夏が終わってしまったという感じで、明日からはちょっと仕事を頑張らないといけないなあという感じだ。

 

「姑獲鳥の夏」(05年、日本)を観た。
既に小説は読んでいたので、この映画自体も楽しく観ることができた。
しかし、事前にこの物語の背景を知らないと全く楽しめないだろう。それくらい、この映画は大事な部分を省きすぎだ。行間を読めということかもしれないが、原作を知らなければこの物語を理解することは難しいだろう。

登場する人物、京極堂にしても、榎木津にしても、木場にしてもあまりに単純化されすぎているが、特に主役である関口君の扱いは酷い。
彼と久遠寺姉妹との関係を丁寧に説明しなければ、この物語の最も重要な謎の意味が分からないはずなのに、その辺の説明がごそっと短縮されているので、なぜ関口君に死体が見えなかったのかという謎や、なぜ最後場面で久遠寺きょう子が彼に子供を預けるのかさっぱり分からないままに終わってしまう。

魍魎の匣でもそうだったのだが、京極夏彦の作品を映画にすると、あまりにも長編がゆえに、ストーリーの展開を追うこと自体が大変で、その詳細を描くことは後回しにされてしまう傾向があるのではないだろうか。
しかし、この作品はその詳細な部分にこそ大事な部分が満載で、京極堂と関口君のほんの会話の中に重要な伏線が張られていたりする。この作品では、そうした部分が全く描かれていない。。。

京極堂、榎木津、木場である、堤真一、阿部寛、雨上がり決死隊宮迫は、かなりイメージに近く、小説の雰囲気を上手に醸しだそうとしているのだが、関口君は永瀬正敏よりも椎名桔平の方がイメージに近い気がした。
普通は、1作目から主役が変わってしまうと違和感を感じてしまうものだが、このシリーズでは、椎名吉平の方がより神経質で引き篭もり系の役柄に適しているようだ。まだまだこのシリーズを続けるのであれば、是非、椎名吉平でいってほしい。

いずれにしても、この映画を観るのであれば、まずは原作を読むべきだと思う。
そうすると、かなり原作に沿って撮られているので、小説がそのまま映像化されたような感覚で観ることができる。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年8月25日 (月)

隣人13号

138 昨日は新潟県 越銘醸㈱の「越の鶴 中取り生酒純米吟醸」を飲んだ。
かなり辛口で強めの酒という印象を持ったが、多分芳醇で美味しい酒のはずなのだが、あまりそう感じなかった。
おそらく、群馬の実家に帰っている間、美味しい日本酒をかなりの量飲んだため、日本酒感覚が麻痺しているのではないかと思う。
その前日飲んだ、ワインが素晴らしく美味しく感じたので、間違いないだろう。
これでは美味しい日本酒を造ってくれる蔵元さんにも申し訳ないので、数日間は日本酒は控えることにしたい。

 

「隣人13号」(04年、日本)を見た。
まだ竹内結子と結婚しておらずヨゴレになっていない中村獅童と、まだブレイクしていない小栗旬が二重人格の表と裏を演じる、ホラー系サスペンスだ。
2時間近い放映時間で、所々に前衛的な表現が垣間見える難解さを含む映画だったが、刺激的なストーリー展開と中村獅童の狂気振りに引かれて最後まで見続けることができた。
小栗旬も、今ではありえないだろう素っ裸で踊るシーンなどもあり、ナイーブで素直な青年を上手に演じていた。

基本的なストーリーは、小学校時代に激しい虐めにあった少年(小栗旬)の分身「13号(中村獅童)」が、成人を迎えてから、その首謀者に対して徹底的な復讐を果たすというものだ。13号は、復讐のためには徹底して邪魔者は消していくという方針で、当然、物語が進むに連れ、殺人の山が出来る。

しかし、途中で出てくる鍵を握りそうな人物。。。職場で唯一見方になってくれた同僚や首謀者の暴走族時代の舎弟など。。。が簡単に殺されてしまうシーンは、もう少しストーリーを膨らませることができたのではないかと思う。
また、後半で首謀者を13号が追い詰め、復讐を果たすところも少し温い。
中村獅童に気を使ったのかもしれないが、獅童の狂気振りは非常に伝わってくるのだが、それに伴う破壊や攻撃が上手に形作れていなかった。。。折角のいい演技が台無しだった。

そして、最悪なのはラストシーンだ!
なんだこの結末は。。。これによって、1時間半以上かけて構築してきた隣人13号の狂気の世界が全てぶち壊しになってしまった。
小栗旬のあの狂おしい咆哮は何だったのか、あの血にまみれた日々は何だったのか・・・

ホラー映画というのは、その結末をどうまとめるのは至難の業だ。
大概の映画は、スティーブンキングの「キャリー」のような最後にビックリな終わりにするか、主人公に平和が訪れて無難にまとめるか、破壊的な不幸が訪れてそのまま淡々と終わるかの3パターンに大きく分かれると思うが、今回の終わりはそのいずれにも当てはまらない。
しかし、今回の作品では、「無難なまとめ方にすればよかったのに・・・」と心から思うほど、最低な終わり方で、全く意味が分からなかった。
そこまで、結構盛り上がっていただけに非常に残念だった。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月11日 (月)

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

今日は、夕方暑さを逃れるためにカンパリソーダを作って飲んだ。
ソーダ水と絡み合い、赤透明のカンパリの中に白い泡が弾ける光景は非常に爽やかで、昨日飲んだスパークリングワイン同様、夏の暑さを一瞬だが逃れることができた。
その甘苦い味わいは、明日からの1週間に向けて、気付け薬のように精神を引き締めてくれた。

 

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(07年、米国)を見た。
一月ほど前に、この映画と間違えて「スウィーニー・トッド 悪魔の理髪師」を見たが、スウィーニー・トッドという理髪師が次々と殺人を犯し、トッドを慕うラベット婦人がその肉を使ってミートパイを焼いて大繁盛するという基本ストーリー以外は、ストーリー展開も演出も、キャラクターも全く違っていた。。。まあ、そうでなければ、これほど短期間に同じテーマの映画を撮る意味は無いのだろうが。

以前見た英国版では、真面目な理髪師だったトッドが、ラベット婦人への愛と彼女の愛に応えられない自分への葛藤の中で、次々と殺人を犯すという不器用で恐怖感漂う役柄だったのに対し、ジョニーディップ演じる米国版のトッドは、妻を殺された復讐と姿を知らぬ娘への愛を心に秘めながら、次々と犯罪を重ねていく美しく不気味な殺人者という雰囲気だ。

英国版では、トッドが最初の殺人では非常に困惑して手際の悪い処理をするなど、所々で人間味をかもし出していたり、ラベット婦人が数奇な人生の中で徐々に悪い女になって行くなど、非常に現実感のある生々しい映画となっていたのに対し、米国版はそもそもミュージカル仕立てになっていることもあり、ディテールに拘るのではなく、映像としての美しさを重視しているように感じた。殺害のシーンや死体を下に落とすシーンなど、まるでチャップリンの映画を観ているように、静かだが迫力のある美しい映像となっていた。

どちらの映画が優れているかは、まさに好みによるところだと思うが、私としては、米国版は、トッドによる復讐という基本的なテーマがある割には、その方法が行き当たりばったりだったり、復讐のために殺人を繰返すという理由にも説得力を感じないなど、納得できないシーンが多かったので、英国版の方が好きだ。ただ、どちらの映画も、苦悩する殺人者トッドと妖艶で何を考えているのか分からないラベット婦人という特異なキャラクターが非常に際立っており、目を離すことが出来ないほど面白かった。

どちらも日本語は字幕オンリーであり、喉を掻っ切るというシーンは共通して非常にグロテスクなので、苦手な人には不興かもしれないが、両作とも観る価値のある映画だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月19日 (土)

怪談

昨日は株主総会の打ち上げだった。
社内での打ち上げは、総会直後に何回か行ったが、今回は総会でお世話になった社外の方々を招いての懇親会だった。
私は幹事だったので、ほとんど酒を飲むことは出来なかったのだが、30名を超える規模の打ち上げを無事に終えることができ、ほっとしたところだ。。。

 

行川渉「怪談」(角川ホラー文庫、07年7月)を読んだ。
三遊亭円朝原作の古典落語をベースとした映画の小説化であり、父が起こした殺人による「怨念」によって、一人の男が滑り落ちるように、恐ろしい人生を歩むことになる。

夏が近づくと、背中がゾクゾクするような怪談やホラーは、私にとっては重要なアイテムとなる。しかし、最近では単純に「貞子」をパクッた怪物を出せばいいと思っているようなホラー映画や小説も多い。
そんな中、今回読んだ「怪談」は、怨霊による呪いを主題としたまさしく正統派のホラーであり、最後の落ちも、非常に恐怖感のある終わりとなっている。読み終えたあとには、満足感を感じることができた。

それにしても、主人公の新吉は可愛そうだ。放蕩で借金を繰り返し、挙句の果てに借金を取立てに来た鍼医を殺害するような父を持ってしまったために、その鍼医の怨念によって、幼い頃に父も母も失い、お家は取り潰しになってしまう。

25年後、持って生まれた美貌とマジメな働きぶりによって、新吉はタバコ売りとして順調な生活を送っている。しかし、ある日出合った鍼医の娘「豊志賀」によって、新吉の人生は多くの殺人に彩られた、暗く、悲しいものに変容してしまう。
新吉はともかく、被害者である鍼医の娘までも不幸になってしまうストーリーは、単純に怨恨ものとも言い切れないような悲哀を感じる。「人を呪えば穴二つ」という言葉のとおり、鍼医の呪いは、憎い相手の家族だけではなく、自らの娘にまで害を及ぼすことになる。。。

愛する新吉に裏切られた豊志賀は、親子二代にわたり怨霊となって新吉を追い詰めることになる。本人には全く罪の無い新吉ではあったが、怨霊に苦しめられることで、そのマジメだった人間性まで失っていくことになる。
しかし、自分の愛した女性が次々と不幸になっていくような人生を歩めば、そうなるのも仕方ないことと言えよう。不幸が人を変え、それによって更なる不幸を招くという負のスパイラルは、何も新吉に限らず、我々の誰にも起こり得ることだ。。。そんな怖さもこの小説は醸し出している。

元々は尾上菊之助と黒木瞳介主演の映画なので、今度借りて観てみようと思っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 8日 (火)

@ベイビーメール

今日は禁酒日だ。
昨日、今日と酷い暑さで閉口する。昨日の夜も、寝入りばなは暑くて、上には何もかけずに寝ているのだが、じっとしているだけで汗が出てきた。やむを得ずエアコンを入れたので、何とか寝付けたのだが、梅雨の空け切らないこの時期の暑さが私は大嫌いだ。
こうした時期には、「青い珊瑚礁」や「エメラルドクーラー」など、グリーンミントのリキュールを使ったカクテルでも飲んでスッキリしたい気分だ。

 

山田悠介「@ベイビーメール」(文芸社、03年4月)を読んだ。
これまで、この作者の作品は「×ゲーム」、「レンタル・チルドレン」、「親指さがし」、「ライブ」などを読んでいるが、今まで読んだ中ではこの作品が一番好きだ。
この作者の面白さは、そのスピード感だ。最初からトップギアで走り出す物語は、次々と事件や問題や怪奇現象が発生し、一気に最後まで読ませてしまう。

今回の作品も、いきなり残虐な殺人場面から始まる。後に起こる悲劇の発端となるこの殺人事件だが、この時点では犯人も分からなければ、その女性の背景も分からない・・・物語は、最初から謎をはらんだまま進められることになる。

子どもを生むことに執着した女性の、恨みがこもったメールを受け取ってしまった女性が次々と妊娠し、その体内で育った子ども達が腹を食い破って出てくる・・・
その発想は、猟奇的ではあるのだが、全く現実感が無いし、その理由も明確ではないのだが、この小説を読んでいる間は、物語のスピード感によって、そうした「非現実的な・・・」という感想を抱く暇も無い。

この作者の作品は、終わり方が唐突だったり、支離滅裂だったりと、それまでのスピード感から一転して、歯切れが悪くなる印象があるのだが、この作品では恐怖の後の平穏、そして最後に訪れる恐怖・・・と比較的上手に物語を終結させてくれているので、満足感を持って読み終えることができた。

恨みによって妊娠するという展開や、携帯電話が鍵を握る部分など、いろんなホラーから少しずつヒントを得ているようだし、恨みのメールが主人公の周辺の女性にばかりに届くことなど、読み終えた後はいろいろとアナにも気付くのだが、怖いホラーを短時間で読みたいときには、この作品は適している。

この作者の代表作?である「リアル鬼ごっこ」は、まだ読んでいないし、映画も見ていない。どちらを先にするか迷うところだ。。。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月26日 (月)

1303号室

今日は、先日飲んだ 月の輪酒造の「杜氏 横沢裕子」の残りを空けた。
開けてから何日か経っていたので香りはちょっと飛んでしまっていたが、味わいはコクが若干増したように感じて美味しかった。
ただ、先日飲んだ際にも感じたのだが、全体のバランスは非常に良いのだが、やはり特徴という意味では薄いようだ。何日か置いたのでちょっと変わってくるかもと期待したのだが・・・
 

 
「1303号室」(07年、米国)を見た。
中越典子主演のホラーで、海の見えるマンションの一室にとり憑りた女の怨念によって、入居する若い女性が次々と転落死するという物語だ。

実は、この映画を見たのとほぼ同時に、この原作を図書館で借りてきて読んだ。
大石圭によるこの小説(河出文庫、07年10月)では、映画よりももっと淡々と若い女性が引っ越しては憑り殺されるまでの過程を描いている。
そして、その合間合間では、このマンションで死んでいった女性(=悪霊)の生涯が本人の追想録の形で綴られ、徐々に1303号室を巡る謎が明らかになっていく。

映画の方では、中越典子がその謎を解いていくことになるのだが、そもそも既にこの部屋での最初の惨劇が本になって売られていたりするので、あっという間に真相に近いところまでたどり着いてしまい、非常に安直に感じる。
そして、映像(特にVFX)が安っぽいのと、悪霊が妙に生々しいので、全く怖くない。むしろ悪霊の姿が登場するまでの方が、得体の知れないものに対する緊張感があり、ずっと怖かった。
悪霊は、これまた「貞子」の焼き直しで、しかも髪が伸びて攻撃するという、ありがちで、リアリティのかけらも無い能力が一層失敗に輪をかけている。
この点、原作では、悪霊になった女性の人生を克明に映し出すことで、その恨み・辛みの背景や不可思議な力を持つことになった経過についてもそれなりに納得のできる結果となっている。
話の粗筋は一緒で、結末も一緒なのだが、原作の方がずっと恐怖感があり、ストーリーも良く出来ている。

ただ、映画も小説もどちらにも言えることなのだが、ストーリーの中のキーパーソンとなる美しい少女の描き方が乱暴だ。映画の方では、最後の場面で、「実はこの子も霊体でした」みたいな終わり方しているのだが、それによってより多くの矛盾を招くことになってしまい、大失敗している。
原作の方では、流石にそんなあからさまな失敗はしていないのだが、いずれにしても全く背景の見え無い描き方をしているので、非常にモヤモヤ感のある終わり方となっている。まあ、それが逆に恐怖感を煽る結果となっているのかもしれないが・・・

また、怨霊がマンションを離れて中越典子の行く先々に姿を現し、ポルターガイストのような現象を起こすという設定もちょっと不必要かなという気がした。
それであれば、引越し屋さんとか、ハウスクリーニングの人とか、管理会社の人とか、このマンションを訪れた多くの人々も皆殺されても不思議は無いと感じるからだ。まあ、若い女性Onlyということであれば分からなくもないが・・・

以上の2点を除くと原作の方は、非常に良質の「怖い」ホラーだった。映画の方は・・・
まあ、90分程度で深い部分まで描こうとするするのは難しいのかもしれないが、原作が「人の幸せというのは他人の不幸の上に成り立っている」ということを暗に言わんとしていたのに、映画では単に「マンションにとり憑いた悪霊の物語」になってしまっている。
もう少し原作に沿って、悪霊の人生を中心に描けば、もう少し怖く、面白くなったと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月14日 (水)

吉村達也 「年下の男」

今日は「極の黒」と「海王」を飲んだ。
「極の黒」が空いてしまったので、次は新しい焼酎を開けよう。。。と思ったのだが、一時期は十数本あった焼酎がもはや数本にまで減ってしまっていた。
早急に新しい焼酎を入手しなくては!最近、ワインや日本酒を飲む機会が多かったので、焼酎まで気を回していなかった。。。
次は美味しい米焼酎が飲みたいところだ。早速ネットで探してみよう!
 

 
吉村達也「年下の男」(集英社文庫、平成16年4月)を読んだ。
この作者の作品は角川ホラー文庫でしか読んだことがなかったので、すっかりホラー小説家だと思っていたが、サスペンスや推理小説の方が多かったんだ!

今回は、15歳年下の男性と結婚した女性が主人公だ。
一流企業で30代で課長にたどり着いた有能な女性社員が、俳優の卵の21歳の男性と恋に落ち、あっという間に結婚してしまう。
この結婚をきっかけに、彼女の人生は大きく変わっていくことになる。
年上の上司からの求婚、秘密の関係にあった部下の女性からの脅迫など、この結婚によって、彼女に対する様々な思いが表出することになる。
そして、かわいい「年下の男の子」と思って結婚した夫の豹変。。。

最終的には、この結婚の背景にある深く、暗い過去が暴かれ、何人もの関係者が死ぬことになる。主人公は果たして・・・

この作者のストーリーは本当にしっかりとしている。
今回も、遥かに年上の女性と結婚した夫の動機や心理は最後の最後まで明らかにはならないが、時折見せる爆発的な怒りや卑屈な態度によって、その後起こるであろう悲劇の伏線となっている。また、冒頭で新郎新婦、その家族、年上の上司、脅迫に至る部下の女性のそれぞれの思いが、いきなり大きな問題提起として提示されているのも面白い。

この小説は、最後まで結末が分からないので、途中で止めることが非常に難しい!
結局私も、翌日仕事があるのに夜中の3時まで読みふけることになってしまった。

この作者のホラーは、今回の小説と同じように、しっかりとしたストーリーがある割に、読んでいて非常に怖い感覚に襲われる。「初恋」、「文通」、「先生」「iレディ」「ケータイ」等々様々なホラーを読んだが、そのいずれも満足できる出来であった。
ホラーを安心して読めるというのもどうかと思うが、私としてはお薦めのホラー作家の一人だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月13日 (火)

バイオハザードⅢ

81 今日は鹿児島県 白玉醸造の「白玉の露」を飲んだ。
この酒造の焼酎は、魔王、元老院、天誅と飲んできたが、そのレギュラーであるこの焼酎は実は初めてだった。
流石に同じ酒造だけあって、雰囲気はまさに魔王であり、元老院であった。ただ、やはり、主役を張る3本に比べると、インパクトや味わいという面ではやや弱いと感じる部分があり、直前に元老院を飲んでしまったため、ほとんど味を感じなかった。
ただ、普段、食中酒として飲むには、甘すぎず、濃すぎず、薄すぎずと、ある意味ではバランスが取れている。
次は、この焼酎を最初に飲もうと思うので、印象も変わると思う。
 

 

「バイオハザードⅢ」(07年、米国)を見た。
大分前にⅠ、Ⅱを見たのだが、Ⅰは良く覚えていたのに、Ⅱについては最後の方はほとんど覚えていなかった。確か、ミラ・ジョヴォヴィッチの彼氏が怪物と化して、ミラ・ジョヴォヴィッチ自身も超能力を持って戦うような話だったような・・・

Ⅲでは、ほとんどがアンデッドに乗っ取られた世界で、わずかに生き残った人々が、仲間を集め、まだ汚染されていない地域を探して旅を続けている。
バイオハザードの原因を作ったアンブレラ・コーポレーションでは、アンデッド達を思うように動かせるように、知性を復活させる薬を研究するとともに、T-ウイルスに感染しても、発症にいたらなかったミラのコピー人間達を作って、アンデットに対抗できる力を研究している。。。汚染地の最も近くにいるのに、しぶとく生き続ける研究者達はある意味凄い。

その後、ミラ及びその仲間vsアンデッドやアンブレラ社との戦いが始まるのだが、ミラ強い強い!超能力も使って、狂気のアンデッド犬や無数のアンデッドカラス、次々と現れるアンデッド達をボコボコにやっつけていく!1作目からその強さは目を惹かれるものがあったが、今作では超能力も完璧に自分のものにしており圧倒的強さだ。

そして最後は、T-ウイルスのワクチンを打ちすぎて、化物化したアンブレラ社の博士と対決するのだが、、、ここはあっけなく勝負が着いてしまう。
前フリが長かった割には、ちょっと手を抜き過ぎでは・・・

最後のシーンで、ミラの血とT-ウイルスを混合したワクチンを使うと、アンデッド達を元に戻せること?が判明して、何となく平和が戻りそうな雰囲気で終わる。本当かよ!

ホラー要素の強かったⅠ、Ⅱに比べると、アクションシーン満載で、全く怖くは無かった。アンデッドも、あれだけ多いと何だかコミカルだ。怖さのかけらも無い。
正直言って、他の多くの作品と同様、バイオハザードも第1作が最も良かった。
記憶に残っていないⅡといい、全く恐怖感の無いⅢといい、第1作の怖さも、ミステリアスさも、ストーリー性も全く失われていたように感じた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 8日 (木)

壊れた少女を拾ったので

今日も昨日に引き続き禁酒日だ。
昨日、今日と好天の暖かい一日だったので、本当はビールでも飲みたいところだったが、健康のためぐっと我慢した。
今週もあと2日で終わりだ。明日も禁酒し、週末に解禁といきたいところだ。
 

遠藤徹「壊れた少女を拾ったので」(角川ホラー文庫、平成19年11月)を読んだ。
名古屋からの帰りに暇つぶしにと思って購入したのだが、「なんだこれは・・・」という感想だ。
「姉飼」という小説で日本ホラー小説大賞を受賞したこの作者の作風は、映画で言えばホラーというよりもスプラッター系という感じの、怖いというよりも気持ち悪い系のホラーだ。

今回の作品は、5作の短編による小説集なのだが、そのいずれも日常からかけ離れた世界を描いている。。。ある作品では、戦争の始まった日本で人の頭部をくり貫いた「弁頭箱」にご飯とオカズを入れた弁当をお昼に売りに来る美人姉妹を描いている。物語の始まりは普通の小説風だったので、この「弁頭」が登場した際にも、最初は何のことか分からなかったが、その姉妹に翻弄され、最後は同じように弁頭箱にされてしまう主人公にように、なんだか分からないまま、小説の世界に引き込まれてしまった。。。

これだけでも、メチャクチャな作品だと分かると思うが、ただ、この作品はまだましな方だ。
人食を描いた「赤ヒ月」や人間の再生を描いた表題作「壊れた少女を拾ったので」は、もはや何の目的で、何を描こうとしているのか全く理解できない奇妙で不気味な世界が広がっている。

人類の終末を描いた「桃色遊戯」は、何となくこれまでも読んだことがあるような、ライト感覚なホラーであり、先に上げた3作品に比べると、それほど気持ち悪くもなく、何となく社会的な主張のようなものも感じられ、作者の幅広さが窺われる。

私が一番好感をもてたのは「カデンツァ」という、人間と機械との恋愛を描いた作品だ。
機械と言っても、今はやりの「ロボット」や「アンドロイド」ではなく、相手は「炊飯釜」や「ホットプレート」、「冷蔵庫」だ・・・
この無機質の物体が、この作品の中では本当に心を持った一人の男として、一人の女として描かれている。そして待つだけの彼らとは、人間同士よりも深い愛で結ばれることになる。。。現実離れしているのだが、「○○フェチ」とかいう人々がその世界を極めると、こんな感じなのかとも思ったりして・・・段々自分の感覚もおかしくなってくるようだ。

正直言って、ホラーの中でもあまり好きなジャンルではないが、読み始めると止まらなくなってしまうのは、それだけ作者の文章力があるからだろうか。
次は是非ホラー大賞の受賞作「姉飼」を読んでみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 2日 (金)

オトシモノ

76 昨日は、妻と二人で新宿のフランス料理を食べに行った。
・・・と言っても、昼だったので前菜2品とメインを1品とデザートというランチコースだった。
グルナビで探した、カウンターを含め全部で16席しかないような小さな店だったのだが、料理は素材の味を活かしつつ、フランス料理らしい繊細な手の込んだ素晴らしい味わいだった。
夫婦で3品づつ全て異なるメニューとしたのだが、そのどれもが美味しかった。また、量的にも十分で、3時間近くかけて食べ終えたのだが、満腹になってしまった。
ワインは「シャトー・ボーモン・クリュ・ブルジョワ 2003」を選んだ。
比較的カジュアルなワインだが、それなりに熟成したカベルネソービニオンの香りに食欲をそそわれた。料理の中で、かなりのインパクトのあった濃厚なテリーヌにはちょっと、負けてしまっていたが、それ以外の料理には適度な酸味が非常にマッチした。
久々に妻と二人で料理を食べに出かけたが、二人とも非常に満足することができた。
 

「オトシモノ」(06年、日本)を見た。
沢尻エリカ主演の本格的ホラー映画で、ちょっと期待していたのだが、またもや外された感じだ。。。日本のホラーでは「サイレン」以来面白いと思う映画に当たっていない。
「リング」前後に日本ホラー映画はピークを迎えた感があり、その時から既に10年が経過してしまっている。
この間、それまで以上に様々なホラー映画が作られたと思うし、「サイレン」や「着信あり」(一番最初の)など、結構面白いと思う映画も出てきているが、全体的なレベルとしては、随分前から低迷しているように感じる。

見ていて最も気になるのは、その多くが「貞子」の呪縛から逃れられていないことだ。二番煎じどころか、三番、四番煎じ・・・同じような内容の映画は、リング以降、山のように作られてきた。

「オトシモノ」についても、定期やブレスレットを拾った人々が、過去に電車のトンネルで死んだ一人の女性に祟られて、様々な恐ろしい体験をすることになる。
この「祟る女性」がまるで、貞子の質の悪いレプリカのようで、全く怖くないし、その行動にも一貫性がなく、しっかりとした背景を持って作られた「貞子」に比べると、可愛そうなほど説得力が無かった。

更にこの映画では、最近の日本のホラー映画がはまりつつあるもう一つの欠陥を見事に体現していた。女性アイドルの多用化である。この映画では、沢尻エリカと若槻千夏の二人が登場するのだが、沢尻はともかく、若槻の演技は酷かった。
セリフも棒読みに近く、表情も全く恐怖を示せていないし、全く感情が伝わってこなかった。こうした、「演技が出来ない」アイドルを安易に使っていることで、恐怖感や現実感に薄れたホラー映画が出来上がっていくのだろう。

この映画では、最後の方では、得体の知れないゾンビ?に襲われる場面も出てくる。
その登場もあまりに唐突で、多少の前フリはあるものの、ほとんど背景が見えない。そしてこの中途半端な設定を強引に終わりまで引っ張って、最終的には、一人の電車の操縦士が、ゾンビの出てきた穴を爆破させ、無理矢理に終結させている。

前半は貞子で後半はゾンビ。
アイドルとパクリで持たせたような映画だった。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年4月18日 (金)

闇の影

今日は、大阪在住時代にお世話になった先輩に8年振りに再会した。
私の新入社員として始めての現場で、2年間近く一緒に仕事をした。いろいろと相談をしたり、飲んだり、遊んだりした仲で、お互いの結婚式でスピーチもしている。
今日は、本当に久々だったのだが、あの頃と同じように、普通に話をし、笑い合うことができた。いろいろな話をするうちに、昔を思い出してとても懐かしくなった。素晴らしい時間だった。
中華料理の店だったので、皆で紹興酒を飲んだ。
ホットで飲んだのだが、全くコクがなく、単に紹興酒風の味の付いたアルコールを飲んでいる感じがして、あまり美味しくなかった。
ただ、懐かしい先輩と杯を酌み交わしているうちに、全く味のことなど気にならなくなり、気付けばかなり飲みすぎていた・・・

竹河聖「闇の影」(角川ホラー文庫、平成7年8月)を読んだ。
化物のような「守り神」によって、多くの犠牲の上に資産を得た老婦人が、その「守り神」の後継者となるべき人間を選ぶため、親族を集め守り神に後継者を選ばせるという話だ。。。
好き嫌いの激しい「守り神」のために、結果として5人もの親族が死ぬことになるのだが、あまりこの「守り神」は怖いようには思えない。。。というのも、この舞台となる島が不幸な死に方をした人々の霊でいっぱいになっており、「守り神」以外にも、多くの霊が現れることになるからだ。

気に入られれば、富を授けるが、気に入らないと人を狂わす「守り神」という濃いキャラクターを出している割には、終盤までそれほど活躍をしているわけでもないし、殺された人々も、島の霊に殺されたのか、「守り神」に殺されたのか、良く分からない話の展開となっている。

ホラーという意味では、暗闇の中で主人公に襲い掛かる霊の描写等、ところどころに怖そうな雰囲気の場面も出てくるのだが、その原因が物語全体を通して漠然としているので、あまり怖い印象が無い。

島に取り付く霊が怖いのか、激しい気性の「守り神」が怖いのか、それとも「守り神」を崇拝するあまり、恐ろしい行動に走った老婦人が怖いのか・・・最後まですっきりとしないままだ。登場する人物の関係もとても中途半端で、その背景が描ききれていない。
電車の中の時間つぶしにはいいかもしれないが、大事な時間を潰してまで読む本ではなかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 1日 (火)

雨の町

今日は禁酒日だ。
先週土日はちょっと飲みすぎた感があるので、これから1週間はできるだけ酒を飲まないようにしてみようと思う。
どこまで耐えられるか分からないが・・・

「雨の町」(06年、日本)を見た。
正直、知っている役者さんは成海璃子くらいだけだったのだが、「菊地秀行のホラーが原作の伝奇ミステリー」ということで、興味を惹かれた。

ストーリーは、ある山村で数十年前に集団で行方不明になった子供たちが、突如、消えたままの姿でポツリポツリと山村に現れる。
しかし、戻ってきた子供達は、何かに取り憑かれたかのように凶暴になっていたため、山村の一人の青年が、帰ってきた子供達を殺害しては墓を作っていた。
ある日、子供達の一人が現れたため、青年がいつものように殺害しようとするのだが、子供は逃げ出し、その途中で川に転落し、下流の地方都市で死体が発見される。
そして、その死体には内臓が無かったことからニュースとなり、これを取材に来たルポライターが、ついに山村に足を踏み入れ、やがて、恐ろしい戦いに巻き込まれる・・・

と、簡単にまとめると、いかにもホラーっぽい内容に見えるが、残念ながら怖くもなければ、面白くも無かった。。。
そもそも、ストーリーに脈略が無い。子供たちが行方不明になった理由も分からなければ、再び戻ってきた理由も分からない。なぜ子供が凶暴化したのか、一体子供達に何が起きたのか、ほとんど何の説明も無いままに、山村に残された家族達は次々と子供達に襲われ、命を落としていく。

そして最後には???これがまた訳の分からない終わり方をしてしまう。
命からがら東京に戻ってきたルポライターの前に、突如として、2人の子供達(成海璃子他)が現れる。その二人は、ルポライターが山村を訪れた際に、途中の道で迷って?いたところを家まで連れて行ってあげたのだが、どうもそれで気に入られてしまったということのようだ。
だから山村で殺されることもなく、わざわざ東京まで出てくるのだが、結局成海璃子は、パニックになったルポライターに殺されてしまう。その時に発した言葉は「お兄ちゃん好き・・・」
さっぱり意味が分かりません!

原作を読んでいないので、何とも言えないが、おそらく支離滅裂だったストーリーがしっかりと結びついているのだろう。しかし、あまりにも空虚な映画だったので、原作を読んでみようという気にもならなかった。

満足感のかけらも無いホラーというのは、こういう映画を言うのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月18日 (火)

伝染歌

今日は禁酒日だ。
最近、これまであまり飲まなかった種類のお酒を飲む機会が多く、結構楽しんでいるのだが、おかげで週末に飲む量がかなり増えている。
今週は休日が1日入るので(飲む日が一日増えるので)、少し体調を整えないと・・・
 

「伝染歌」(07年、日本)を見た。
そういえば、半年くらい前に、カラオケボックでぐるぐる回っているCMを頻繁に流していたなあ・・・と思い出しつつ、ホラーのクセに2時間もある上映時間にビックリ!大作か?

・・・結果は、残念ながら全く怖くないし、感動もしないし、面白くもないという三拍子そろった駄作だった。秋元康企画・原作なので、「着信あり」の第一作のような「コワイ」ホラーを期待したのだが、「着信」二作目、三作目よりも劣る出来だ。
今回は、自殺シーンが多いわりに、血がどっと出たりするショッキングなシーンは少なかったり、幽霊は出てくるのだがオドロオドロシイ怪物でも怖い怨霊でもなかったり、心理的に不安定な女子高生を主人公とした、サイコホラー的なものを目指したのかと思ったら、大人もどんどん自殺するし・・・随分芯がふらついてる映画に見えた。

謎解きが進むに連れ、「歌うと死んでしまう歌」の原因が、阿部寛演じる怪しげなプロデユーサーに裏切られた一人の歌手の怨念ということが分かるのだが、そこに至るまでのストーリーも安易だし、阿部寛のキャラクターがちゃんと描かれてないし、そもそも怨念の原因となった人間が最後まで全く恐怖を感じることもなく生き残ってしまうホラーって・・・

この他にも、冒頭に出てきて歌だけ歌ってその後何の発展もないAKB48を出した意味も全く分からないし、木村佳乃の役割もいまひとつはっきりしないし。。。上げ始めるとキリがない。

「暗い日曜日」を元ネタに持ってくるあたりは、私は嫌いではない。ただ、ハンガリーでの事件自体はホラー的要素満載だが、昔、日テレのザ・サンデーでジャイアンツが負けた翌日にこの曲をしょっちゅうかけていたことを思い出し、ちょっと笑ってしまった。(この映画のせいではないが・・・)

ところで、映画の中に出てきた城は、私の地元の群馬県にあるロックハート城だ!
何回か行ったことがあるが、ヨーロッパの雰囲気もあり、敷地内にはバンジージャンプなどの遊べるところもあって、とっても良いところだ。
・・・もっとも、ホラーの中で良く親しんだ場所が出てきてしまうと、興醒めしてしまって、一層つまらなくなった原因でもあるのだが。(これも、この映画のせいではないが・・・)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月28日 (木)

橋をわたる

45 今日は、新発売のキリン「ZERO」、サッポロ「BEER FINE」を飲んだ。
どちらもカロリーオフが売りのようでZEROが糖質0、BEER FINEが50%オフだ。。。
どちらも美味しくなかった。美味しさが売りではないかもしれないが、これを飲むんだったら、食事の量を減らしてでもエビスやモルツ、一番絞りを飲んだ方が良い。
キリンの発泡酒、第3のビールは本当にハズレが多い。でも、これはまだマシな方かなあ・・・最初に一口飲んだときはすっごいキレを感じたので。。。その後は杯を重ねる毎にまずくなった。危険を感じて350mlにして正解だった。
それに比べるとBEER FINEはまだマシなのだが、ビールであることを考えると、やっぱり評価はできない。

 

伊島りすと「橋をわたる」(角川ホラー文庫、03年3月)を読んだ。
血を舐めると、その人の思いや見た物が見えるという特異体質を持つ主人公が、自分の目の前で、シャープペンで自分の目を差した小学生の女の子について、その特異体質を活かして行動の原因を追求するという物語だ。

主人公や小学生の女の子の他にも、登場人物は皆クセがあり、読み進めるに従って、奇妙な不快感を感じるようになる。しかし、これがホラーらしくて、私は非常に好感が持て、結構夢中になって読み続けていたのだが、残念ながら、最後の幕切れで力尽きた感がある。

この物語は、ホラー的要素は主人公の特異能力だけで、あとはサスペンス的要素と登場人物の魅力的なキャラクターで惹きつけていたのだが、最後の最後で、それまでの流れからはあまり想像できない超常現象が起こり、幕を閉じてしまう。そこまで引っ張った以上は、超常現象は主人公だけでよかった。

必要の無いホラー現象を出してしまったせいで、最後まで引っ張ってきた緊張感が一気に途切れ、とてもぼやけた終わり方になってしまった。
もっと主人公の能力とその人生に焦点を当てた結末としてほしかった。途中までが面白かったので、残念だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月25日 (月)

スケルトン・キー

44 今日は、夕食がきりたんぽ鍋だったので、秋田県新政酒造の「新政 秋田流純米酒」を飲んだ。
淡麗旨口と称しているように、すっきりとした飲み口ながら、鍋に負けないだけのコクも持っていた。醤油ベースのスープには、やはり日本酒が合う。

 

今日のフェブラリーSは、ヴァーミリアンの圧勝だった。「1600がどうの、前走の取り消しがどうの」と書いたのが恥ずかしくなるような、実力差を見せ付ける勝利だった。これで、ドバイが本当に楽しみになってきた。今日の馬体はまだ余裕がありそうだったので、あとは、体調管理をしっかりとして、万全の体制で望んでほしい。

2着に8歳馬のブルーコンコルドが入り、予想自体は大ハズレとなった。。。
ただ、本命のワイルドワンダー、対抗のロングプライドが3、4着に来ているので、まるっきり明後日の方向を向いている訳ではなさそうだ。
・・・と、来週も前向きに頑張っていきたい!

 

「スケルトン・キー」(米国、05年)を見た。
久々のホラーだったので、ワクワクしながら見たのだが、いやー面白かった。
メチャクチャな状況設定や突っ込みどころ満載の主人公の行動等、ストーリー的には荒々しい作りなのだが、そんなことは気にならないだけの勢いがあり、最後に全ての謎が解けるという、サスペンス的な要素も満載だった。

物語は、人の死を見ることに疲れた看護婦が、南部の老夫婦の住む屋敷で、脳卒中で倒れた老夫の看護のために住み込み働くことになったところから始まる。
屋敷には、いわく付きの屋根裏部屋があるのだが、好奇心満々の主人公は、入ってはいけないと言われているのに、そこに勝手に入り、中にある呪術の小道具などを持ち出したり、老夫に対しておまじないをかけたりと、自由奔放に動き回る。

その後、主人公は、自由すぎる調査と妄想の結果、夫が病気になったのは、妻が呪術で若返るために夫の寿命を奪ったからだと断定し、妻と対決することになる。
その結果・・・最後は、ちょっと無理のある展開ながら、勧善懲悪とはならないホラーらしいエンディングを迎える。

「呪術」というとオドロオドロシイが、 「おまじない」といえば、多くの人が若い頃に1度や2度はやってみたことがあるのではないだろうか。今回の映画では、そんな「おまじない」を信じてしまうことで、とんでも無い結末を迎えるという内容となっている。
ブードゥーとかフードゥーとか言うと、あまり現実的ではないが、「コックリさん」や「エンジェルさん」と言い換えれば、日本でもなじみのある話になるのではないだろうか。
最近では、こうしたスピリチュアルに弱い人の側面を利用して、文化人面で活動している怪しげな詐欺師も多く存在する。
「イワシの頭も信心から」と言うが、今回の映画のようなホラーな世界は別としても、怪しげな世界を信じてしまうことによって、思いもかけぬ事件や問題が起こることは、紛れも無い「現実」だ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年2月16日 (土)

夢枕獏 鳥葬の山

38 今日は「一ノ蔵 特別純米酒」 を飲んだ。
またもやセブン・イレブンで買って来たのだが、意外と美味しかった。
口に含んだ瞬間に酒の香りと味わいがパアッと広がるのだが、喉を通過するまでに、そのクセや刺激がすっと消えていく。不思議な感覚だ。
おかげでスイスイと杯を重ねてしまい、気付けば今日もフラフラだ。。。
でも今日は楽しい金曜日なので、これから昨日のチョコをサカナにブンラデーでも飲ーもう!

 

夢枕獏「鳥葬の山」(文春文庫、93年12月)を読んだ。
この作者の作品は何と言っても陰陽師が最高なのだが、他の作品も結構面白い。

今日読んだこの小説は、不可思議な作品8編からなる短編集だ。
内容は、オドロオドロシイ作品から、全面にバイオレンスを散りばめた作品やら、陰陽師に近い不思議な感覚の作品まで、様々な夢枕ワールドが描かれている。

そんな中で、私が一番面白かったのは、一番最後のサバイバルもの「渓流師」だ。

会社の嫌われ者の上司を殴り飛ばし、そのまま、家族に「釣りに行く」とだけ告げて禁漁期の誰もいない川に立ち入った男が、これまであったことのないような巨大岩魚に魅せられて、ガケから転げ落ち、大怪我を負ってしまう。
冬も間近な季節で、凍え死にそうになりながら、男は最後の力を振り絞って、再度姿を現した巨大岩魚に不自由な身体のまま挑戦する。。。
結果、岩魚には逃げられてしまうが、その釣り損なった瀕死の岩魚が下流で地元の漁師によって捕まり、禁漁期の釣り人を注意しに来て男を見つけるという話だ。

こう書いてしまうと、なんの迫力も無いストーリーになってしまうのだが、、、実際の小説は、淡々とした語り口ながら、男が上司への憤懣や、これからの期待など、様々な思いを胸に釣りを始める姿や、巨大岩魚が登場してからの、迫力のある文章で、ただひたすらに岩魚との闘いに全てを賭ける男の姿が、突飛な話ではないのに、心に響いてくる。

そして、自分を瀕死の状態に追い込むほどの巨大岩魚との闘いに敗れ、精も根も尽きたところで、その相手だった岩魚に助けられるという結末も、人間の身勝手さと大自然の不思議さ、優しさが感じられ、とてもスケールの大きな物語に仕上がっている。

物語自体は何のホラー的要素もないし、サスペンス的要素もないのだが、何となく不気味な雰囲気が漂う作りとなっているのは、流石、夢枕ワールドだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月22日 (火)

ストレンジャー・コール

今日は凍年紹興貴酒「旗開得勝」を飲んだ。
本当は今日は禁酒日のはずだったんだが、家に帰り、ビーフンとチャーシューが用意されていた時点で、その予定は変更された・・・
妻には「どんなご飯なら飲まないのか」と良く問われるのだが、難しい質問だ。。。とりあえず、カレーライスと丼モノではあまり飲めないかなあ。

 

「ストレンジャー・コール」(07年、米国)を見た。
TSUTAYA DISCASによれば、・・・アメリカの都市伝説をモチーフに、“電話”を効果的に使った恐怖演出で評判となった79年製作の「夕暮れにベルが鳴る」を、「トゥームレイダー」のサイモン・ウェスト監督でリメイクしたサスペンス・スリラー。。。ということらしい。

これがリメイクだとは全く知らなかった。
鳴り続ける電話や人の移動に合わせ自動的に点滅するライトという感覚的な刺激に加え、人里から隔離された家、本当は居るはずなのに存在感の無いメイドや子供達、そして突然家に入ってくる親友と、ベビーシッターとして雇われた主人公はこれでもかと、心理的に追い詰められていく。
そして最終的には、殺人犯が家に押し入って・・・スリラーの王道とも言える展開だ。

ただ、ストーリー的には残念ながらイマイチだ。
犯人の行動が謎なのはスリラーなのでまあいいとしても、主人公の行動があまりにも突飛過ぎている。
危険を感じたら米国版セコムの入った家に籠もっていればいいのに、この主人公は何度もセキュリティーシステムの電源を入れたり切ったり、出なけりゃいいのに犯人からの電話に何度も出たりする。
一番驚いたのは、犯人がどこから襲ってくるかも分からない家の外に出て、離れの部屋まで走っていくシーンだ。この間、犯人は母屋に忍び込み、メイドを殺害。主人公は、そんな犯人の点けたメイドの部屋の明かりに安心し、再度危険を冒して母屋に戻っていく。。。って、さっきまで家中探しまくって見つからなかったメイドがいるって思うかあ?

この後、犯人が登場し、主人公と激闘を繰り広げた挙句、最終的には、犯人が捕まって「ふーん」って感じなのだが、結構怖いわりには面白くない映画だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月21日 (月)

傀儡の糸

今日は非常に寒いので、原口酒造の「赤芋・白麹 吉酎」をお湯割りで飲んだ。
寒い時には身体の温まる焼酎のお湯割りを、漬物あたりと飲むのは最高なのだが、この赤吉酎は、ちょっと違うかなあ・・・という感じだった。
本来はお湯との融合によって、焼酎独特のキツサが薄められ、反対に甘みが増し、柔らかな味わいとなるところが、お湯割りの良いところだと思う。今回は、元々柔らかな感じの飲み口なので、お湯で割ることで非常にぼやけた味わいになってしまって気がした。(お湯を入れ過ぎただけかもしれないが・・・)
好みの問題だと思うが、私はやはりお湯割りにするには、ちょっとパンチが効いていながら甘みのある黒麹の芋焼酎が一番かなあと思う。

 
亜木冬彦「傀儡の糸」(角川ホラー文庫、93年7月)を読んだ。
この作者の作品は始めて読んだのだが、途中までは面白かった。
内容としては、女性ばかりを狙った猟奇的な連続殺人事件が発生し、その事件を追う二人の刑事と主人公の精神科の女医が徐々にその不可思議な世界に巻き込まれていくというストーリーだ。
事件は、犯行が人の身体を乗っ取って思うように操る得体の知らない生物?幽体?の仕業か、あるいは狂気に駆られた人間による殺人なのかという大きな謎を抱えたまま進んで行き、最終的には、ドンデン返しが2回ほどあるものの、結局誰が本当の犯人なんだ!ということがよく分からないまま終わりになってしまう。根本的な謎をいくつも残したまま、最後もちょっと尻切れトンボ的な終わりになってしまっているので、非常にモヤモヤ感が残った。

私はホラーはある程度、勢いと、恐怖感とキャラクターが重要だと思っているので、多少のストーリーの不整合には目を瞑ることとしているのだが、この作品は途中までは、かなり辻褄を合わせるのに苦心した作りとなっているのに、最後の方は勢いが付き過ぎて、独りよがりの結末にしてしまったという感じだ。

途中まで、ホラーなのか、サスペンスなのか分からないような展開が、上手に綴られていたので、ちょっと残念だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月12日 (水)

CUBE

今日は「THE GOLD」と「くじらのボトル -綾紫-」を飲んだ。

つまみに「大魔王 ジョロキア」というTOHATOのスナック菓子を食べたのだが、いやー辛い!!ハバネロも辛いと思ったが、これは別格だ。酒を飲んでいることもあるが、汗が凄く出てきた。このシリーズは本当に良く考えられているし、味も美味しい。辛いけど。

そもそも私は辛い食べ物はそんなに得意ではなく、ベビネロくらいが一番あっているんだけどなあ。

 

「CUBE ZERO 」(米国、05年)を見た。

随分前に、「CUBE」、「CUBE2」を見たので、ちょっと記憶が途切れている部分があったのだが、それでも前2作とのつながりは理解できた。

今回の内容は、「CUBE」以前のストーリーで、「なぜCUBEが存在するのか」、「誰が管理をしているのか」、「被験者はどうやって連れてこられるのか」、などのいくつもの謎の答えが用意されている。ただ、結果として、最終的に分かるようで、実は何も分かっていないという、非常に気持ちの悪い結末となっている。

特に今回は、CUBEから逃げ出した(と思われる)被験者が出てくるのだが、本当に逃げられたのかも曖昧だし、まだまだ次につなげられる要素はたくさんある。

 

前作(「CUBE2」)は、CUBEの機能が高性能になり、「3次元に加え、四次元的要素も加わった」というちょっと現実離れした話になってしまい、リアリティが失われてしまったが、今回は、「四角い空間が永遠と並び、危険な部屋に入るとトラップがしかけられている」という基本的な条件を淡々と繰り返しており、前作よりは面白かった。

 

前作に戻って、CUBEの発展系を追及してしまうと、どんどんつまらなくなりそうなので、次につくるとしたら、CUBEの製作段階となるだろう。どんどん過去に戻ったらいいと思う。。。そして、最終的には現在の刑務所に至る・・・みたいな展開というのも、面白いと思うのだが。

ただ、2年も経つのに、次の展開が聞こえてこないということは、これで打ち止めということか。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月30日 (金)

陰陽師

口内炎が出来た。

塩辛いものを食べると、傷を刺激してとても痛い。でも焼酎「くじらのボトル -綾紫-」を飲んだら、ちょっとだけ痛みが薄らいだ・・・やはり酒の力は偉大だ。

 

 

夢枕獏「陰陽師 夜光杯ノ巻」(文藝春秋、07年6月)を読んだ。

私はこのシリーズが大好きである。陰陽の力を使いこなす安倍晴明はもちろんだが、鬼から貰った笛「葉二」をはじめ、様々な楽器を操る源博雅の純朴さ、素直さが物語をしっかりと支えている。

 

今回の夜光杯の巻は、その博雅の笛が大活躍する。

このシリーズの最初の頃のような、恐ろしい妖怪や生霊による事件や闘いはあまり出てこないが、雅な世界の中で、人々に起こる様々な不可思議な現象を二人が淡々と解決していく様は、神秘的な自然界の姿を穏やかに描いており、読み終えた後に、爽やかで心地よい気持ちにさせてくれた。

 

「ゆくか」「ゆこう」という簡単な言葉の中に、晴明と博雅の絶大な信頼と友情が見て取れる。時々言い争うこともあるが、それも春の海のように緩やかなやりとりだ、あんな世界で私も酒を傾けながら、季節によって移り変わる庭の景色を眺めてみたい。

 

映画も2作目はあまり面白くなかったが、1作目は原作をできるだけ活かす形で作られており、違和感なく見ることができた。特に主役の二人は、イメージがぴったりと合っていたと思う。

 

夢枕獏の作品は、荒々しく、猥雑な作品も多いが、このシリーズだけは、このままの作風を保って、長く続けて欲しい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月29日 (木)

人形霊

今日は仕事の途中で1時間ほど近くの中華屋に行き、紹興酒を飲んだ。

10年寝かせたとのことで、非常にまろやかで、口に入れた瞬間に気品のある香りと味わいが広がった。

最初に紹興酒を飲んだ時は、「この薬くさい酒は何だ!」と驚いたが、飲みなれると、美味いし、香りは良いし、翌日に残らないし、身体に良さそうだし、言うことない酒だということに気付いた。

 

「人形霊」(韓国、04年)を見た。

内容は、「大好きな男性が無実の罪で殺されたのを見ていた美しい人形が、時を越えて、人間に乗り移り、その犯人達の子孫に復讐をしていく」というものだ。

そもそも人形が人間を好きになるというところから、荒唐無稽の話であるが、言われて見れば、確かに古い人形やよく出来た人形を見ていると、魂を持っているのではないかと感じることがある。

特に夜に見る人形は苦手だ。月明かり程度の薄明かりの中で、ぼんやりと見える人形の表情がいつもと違って見えたりしたら、絶叫ものである。

 

ただ、映画はそうした人形の怖さを全く表現できていなかったように思う。

折角の良いテーマなのに、人形を人間に乗り移させてしまったことで、「神秘的な恐怖」が薄れてしまったように思う。

映画の中で目を引くのが人間「ミナ」の神秘的な美しさだ。ただ、捨てられた人間を最後まで信じて殺されてしまうという行動が、あまりにも人間臭くて、「本当は人形なんだ」と思わせるには全く説得力が無かった。

 

他の俳優の演技やホラー技術にも特段目を引くものは無かったし、ストーリーも非常に粗い作りであったが、テンポはそれほど悪くなかったし、90分程度でコンパクトにまとめられているので、苦痛無く見ることはできた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月16日 (金)

バツゲーム

今日はボジョレヌーボーの解禁日だ!

でも帰ってきたのが24時前だったので、流石にその時間から1本開けるのはキツく、今日は見送りだ。今日は焼酎(「くじらのボトル -綾紫-」、「三岳」)で潤した。

今年のボジョレーの感想はまた後日。

 

山田悠介「×ゲーム」(幻冬舎、04年8月)を読んだ。

ミステリースリラーというようなストーリー展開で、「小学校時代にいじめられていた少女が、大人になっていじめられていた相手に猟奇的な復讐を果たす」という内容だ。

 

最初は、なんて荒っぽい作りなんだろうと思ったし、展開の穴もいっぱいあるんだけど、この作家の作品はスピード感がある。「親指探し」は映画はひどかったけど、小説の方は最後まで緊張感のある見事なホラーだったし、「ライブ」は終わりの見えない展開が良かった。

 

ただし、この2作はどちらも最後の結末がちょっとヌルイなあと思ったのだが、「×ゲーム」では、しっかりと「落ち」が着いていた。発刊された順番は良く判らないが、本作は、この作家の作品の中でも良くできていると思う。

とにかく「次に何が起こるのだろうという」、その一点に的を絞った作りが秀逸で、ジンやテキーラをストレートで一気に飲んだようなインパクトがある。

ただ、どんなに刺激的なスピリッツでも、慣れてしまうと麻痺してしまうように、こうした作りの作品はいつか飽きが来るものだ。

私は3作品しか読んでいないので、まだ、刺激的に感じているが、他の作品が全てこの感じであれば、ちょっとがっかりだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月15日 (木)

「孤独」

2 今日はキリンの「THE GOLD」を飲んだ。

最近のビールの中ではこれが一番好きだ。

その理由は、宿酔いの日に飲んでも美味しいと感じたから・・・

「隠し苦味」のサブネームの通り、重過ぎない苦味が、飲んだ後に若干残るのがいい。

 

吉村達也「孤独」(新潮文庫、01年1月)を読んだ。

ホラーとミステリーを織り交ぜた作品で、なかなか読みごたえがあった。

吉村氏の作品は、たぶんホラーはほとんど読んでいる。細かくは覚えていないが、極めて精緻に練り上げられており、質の悪いホラーにありがちな、怖さを煽ろうとしてストーリーが破綻したり、矛盾が生じたりという印象がほとんど無い。

 

本作も、よく考えたらありえない話なのだが、読み終えた直後は鏡に映った自分の姿に違和感を感じるほど、ゾクッとくる怖さを感じた。

あらすじは、「美人女優と結婚できることになった、平凡だが3歳の時に父親を殺したという過去を持つ男性が、その結婚の裏にある秘密に気付き、次第に狂気性を顕にし、最終的には悲劇的な結末を迎える」というものである。

物語はその終局から始まり、徐々にその真実が明らかになってくるという手法を用いている。。。

 

これだけだと、単なるミステリーのようであるが、この狂気性を導き出す原因として「鏡」が有効に使われており、その鏡にまつわる現象が「ホラー」仕立てとなっている。

最後の結論の場面は、やや強引なところもあるが、鏡の持つ神秘性については、なんとなく納得できる部分はある。誰でも、鏡に映る世界に違和感や恐怖を感じたことはあるのではないだろうか。

例えば、誰もいない、夜中の鏡の中に・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月13日 (火)

リーピング

Photo_2 今日は屋久島 三岳酒造の焼酎「三岳」を飲んだ。

ロックで飲んだのだが、予想外にピリピリくる感じにちょっと驚いた。屋久島のゆったりとした雰囲気から、もっとまろやかな感じを想像していたのだが、ちょっと荒々しい感じだ。

芋の香りも若干抑え気味で、男らしい酒だと感じた。

 

ヒラリー・スワンク主演の「リーピング」(07年、米国)を見た。

ストーリーは、アフリカで夫と娘を殺され、神を信じなくなった元宣教師の女教授が、アメリカ南部のとある町民からの依頼で、紀元前のエジプトに降りかかった“10の災い”と同様の現象が起こり始めた町を救うべく訪れるところから始まる。

 

川が真っ赤な血に染まったり、カエルやブヨやハエ・アブが大量発生したり、火の玉が落ちてきたりと、様々な災いが短期間で発生し、その責任は悪魔信仰の家に育つ少女に向けられる。

 

最終的にはあっと驚くどんでん返し・・・となるのだが、そこまでの展開があまりにモタモタしていて、その割に“10の災い”が発生するピッチは早すぎて、ちょっと着いていけない雰囲気がある。

 

しかも、災いが誰によって起こされたのかも良く判らないし、なぜ女教授の友人?の神父にいろんな予兆が起こったのかも良く判らないし、矛盾点や疑問点があまりに多かった。おかげで退屈はしなかったかな・・・

 

少女役のアナソフィア・ロブは神秘的な役を上手にこなしていたと思う。

ただ私は見終わるまで、ずっとダコタ・ファニングだと思っていた。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月16日 (火)

水霊(ミズチ)

今日は鹿児島県高良酒造の田倉(たくら)を飲んでます。

明日の朝早いので水割りで飲んでいるんですが、

ロックの方が美味しかったかなあ。。。ほのかな甘みが癖になりそうです!

  

水霊-ミズチ-というホラー映画を見ました。

2006年公開の井川遥主演で渡部篤郎、星井七瀬などが共演。

内容は、ダムの底で黄泉への扉が開き、そこから流れ出る水を飲んだ人間は、幽霊や未来が見えるようになり、それを苦に目を潰したり、自殺したりするという話。。。

これだけ書くと、いかにもB級ホラーなんですが、

意外と面白かったのは、井川遥の演技が上手だったことと、グロいシーンはそんなに無いわりに、常に流れている風の音が、恐怖を煽り立てるところでしょうか。。。

こうした音を上手に使った映画って、最近結構多いですよね。「サイレン」とかは、まさに音の恐怖に依存していたし。

  

私が今まで聞いた一番怖い音はというと、森の中の石段からころげ落ちた娘が、一瞬、声を失った瞬間の森のザワメキですね。

娘の泣き声に救われたのを思い出します。

皆さんはいかがですか?

| | コメント (0) | トラックバック (1)